上達するために“自分の音を聴く”ってどういうこと? | ギター知恵袋:172 上達するために“自分の音を聴く”ってどういうこと? | ギター知恵袋:172

上達するために“自分の音を聴く”ってどういうこと? | ギター知恵袋:172

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
“自分の音をよく聴く”という上達のコツが書いてあったのですが、どういうことなのか具体的にピンときません。

A:

自分の音をよく聴くということは、つまり他人の音もよく聴くということです。

それは自分の音を他人の音との合計の音の1つとしてとらえ、総合的なバランスを考えるということ。全体的な音量バランスとして“自分の音が大きいと思うなら下げる”、“自分の音が小さいと思うなら上げる”といったことを自分自身でコントロールするのです。

この判断は、あくまでも客観的に、です。“耳に入ってくる自分の音が……”といったレベルの話ではなく、(他の人の出す音も含めた全体の音の中から)自分の音の音色や音量、さらに音を出すタイミング or 止めるタイミングの的確なレベルやポイントを探す努力をするということです。

また、自分の演奏を録音して聴いてみることは、こういったことの判断の訓練にもなり、上達への過程として効果的です。

そういった意味も含めて、自分の演奏しているときの音はできるだけたくさん録音して聴いたほうが良いです。自分のアラ探しをする人ほど、上達すると考えてみましょう。

プリンス
周りの音を聴いたうえで、自分の音をよく聴くことが大事(編集部/Photo by Michael Ochs Archives/Getty Images)

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki