【会員限定】『TIME TO FUZZ』でビートりょう(THE BOHEMIANS)が使用したライブ機材 【会員限定】『TIME TO FUZZ』でビートりょう(THE BOHEMIANS)が使用したライブ機材

【会員限定】『TIME TO FUZZ』でビートりょう(THE BOHEMIANS)が使用したライブ機材

2024年11月29日(金)に新代田FEVERで開催されたギター・マガジン主催のライブ・イベント、『TIME TO FUZZ』。記念すべき第1回目は、THE BOHEMIANSとおとぎ話の2マン・ライブとなった。本公演で、THE BOHEMIANSのビートりょう(g)が使用した機材を解説しよう。

取材・文=小林弘昂 機材撮影=小原啓樹

Beat Ryo’s Guitars

2019 Gibson Custom
Historic Collection 1959 ES-335 Reissue

2019 Gibson Custom / Historic Collection 1959 ES-335 Reissue(前面)
2019 Gibson Custom / Historic Collection 1959 ES-335 Reissue(背面)

不動のメイン・ギター

ビートりょうのメイン・ギターは、2019年に御茶ノ水のG-CLUB TOKYOで購入した59年リイシューのES-335。この日のTHE BOHEMIANSのライブでは本器のみを使用した。ピックアップ・ポジションは基本的にリアで、たまにフロントやミックスに変更することもある。弦はErnie BallのRegular Slinky #2221(.010〜.046)。


1978 Rickenbacker
450/12

1978 Rickenbacker / 450/12(前面)
1978 Rickenbacker / 450/12(背面)

「SMILE」のセッションで使用した12弦

この日、アンコールでおとぎ話と「SMILE」を演奏する時に使用したリッケンバッカーの12弦ギター。「SMILE」はキーがG♯のため、全弦半音下げチューニングにセッティングされていた(有馬和樹、牛尾健太、ギタマガ小林の3人は1フレットにカポを装着)。また、ネックの負担を減らすという意味でも最近は普段から半音下げにしているとのこと。

Beat Ryo’s Amplifier

1995 VOX / AC30 6TB

1995 VOX / AC30 6TB

メインテナンスによりパワーを取り戻したメイン・アンプ

ビートりょうのメイン・アンプは、2017年から使い続けているVOXの1995年製AC30 6TB。the pillowsの真鍋吉明から借りているものだ。故障することが多く、何度もメインテナンスを行なっており、最近はSHINOSで調整を施してもらったとのこと。

スピーカーがヘタっていたため、向かって右側のスピーカーのみ新品のCelestion G12 M Greenbackに交換したところ音が元気になったという。そのため、ライブでは新品のスピーカーの音のみをマイクで収音。

1995 VOX / AC30 6TB(Control)

BRILLIANTのLOWにインプットし、各ノブはVOLUMEが2時、TREBLEが12時過ぎ、BASSが10時、CUTが8時にセッティングされていた。

Beat Ryo’s Pedalboard

ペダルボード

アンプの歪みを持ち上げるブースター類に注目

【Pedal List】
①BOSS / TU-3(チューナー)
②Jim Dunlop / GCB95 Cry Baby(ワウ)
③FREE THE TONE / FIRE MIST(オーバードライブ)
④funk ojisan / Tricera Booster(ブースター/オーバードライブ)
⑤Xotic / EP Booster(ブースター)
⑥ARIA / ACH-1(コーラス)
⑦Maxon / AD9Pro(ディレイ)
⑧Noah’sark / AC/DC-1(パワー・サプライ)

ギターからの接続順は①〜⑦の番号どおり。基本はVOX AC30のボリュームを上げて作るクランチをメイン・サウンドにしており、各エフェクターは味付け程度に使われてる。

②GCB95は「male bee, on a sunny day. well well well well!」のギター・ソロでのみ使用された。

③FIRE MISTは強い歪みが必要な楽曲やギター・ソロでゲイン・ブースター的にオンにする。④EP Boosterは音量を少し上げたいフレーズで使用し、③FIRE MISTと同時に踏むこともあるという。

④funk ojisan / Tricera Booster

④Tricera Boosterは新導入されたペダル。センド/リターン端子を備えたブースターで、例えばメインの歪みペダルを本機のセンド/リターンにループさせることで、メインの歪みペダルの前後にブースターがかかる、つまりゲインとレベルのどちらも上げられるという実用的な仕様だ。隠し技として、センド/リターンを1本のシールドでつなぐことでオーバードライブとしても使用することができる。ビートりょうはオーバードライブとして使用しており、この日は「マシンガン」で使用。曰く“歪ませずにプッシュするブースターとして使っています”とのこと。ほかには「火薬!火薬!火薬!」でも踏んでいるという。

⑥ACH-1と⑦AD9Proはライブ中に気分で踏むことが多く、この日のライブでは⑥ACH-1を多用していた。

TIME TO FUZZ

THE BOHEMIANS

【Setlist】
01. bohemian boy
02. Jagger/Richards
03. the earnest
04. マシンガン
05. 黄昏のマジックメロディー
06. the fanfare
07. 明るい村
08. THE LENS
09. the reasons
10. male bee, on a sunny day. well well well well!
11. GIRLS(ボーイズ)
12. THE ROBELETS

おとぎ話

【Setlist】
01. 恋は水色
02. ネオンBOYS
03. 美
04. I♡PIG
05. きゅーと研究会
06. DEAR
07. 繊細
08. です愛
09. Boys don’t cry
10. 正義の味方
11. 光の涙
12. COSMOS

-Encore-
13. SMILE(with 平田ぱんだ、ビートりょう、ギタマガ小林)