ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio)
第8回:トレモロ・ビブラートってどんなエフェクター?
トレモロやビブラートと聞くと、みなさんなんとなく“揺れ系”というイメージがあるのではないでしょうか。アンプにその機能が付いている場合もあり、オンにすると、“おお、音が何か周期的に揺れているぞ”、“スピード・ノブでその周期が変わるのか”という感じで、なんとなく体感したことのある人も少なくないように思います。
でも、“トレモロとビブラートは何が揺れていて、それぞれの違いは何?”と聞かれると、よくわからないですよね。いずれも周期的に音を変化させるエフェクトなのですが、トレモロは“音量”を変化させ、ビブラートは“音程”を変化させます。
トレモロはアンプの音量のノブを上げたり下げたりをくり返しているのと同じです。ビブラートはギターについているアームで音程を揺らすのと同じで、それをエフェクターでやっている、という感じです。
どちらも幻想的で不思議な空気感になるので、スロー・テンポの曲などで長めの周期であっさり入れたりすると、それだけで良い雰囲気になったりするのでオススメです。


著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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