ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio)
第45回:シールド・ケーブルとパッチ・ケーブルは何が違うんですか?
シールド・ケーブルとパッチ・ケーブルの違いについて、まずは当たり前ですが長さが違います。
シールド・ケーブルは、楽器とアンプ間、ペダルボートとアンプ間など、一定以上の距離が離れているものを接続することを想定しているので、長さは3mや5m、場合によってはそれ以上になります。長さが伸びていくにつれて、少しずつハイが大人しくなっていきます(3mと20mを比較したりするとよくわかります)。
パッチ・ケーブルは、おもにペダルボードの中のエフェクター同士を接続するためのものになるので、比較的、短い距離のものをつなぐものになります。
それぞれの構造は同じで、音声信号が流れるラインがケーブルの中心を通っており、その周りをグランドラインが覆う構造にすることにより、外部からのノイズが音声信号に入り込むことを避けることができるようになっています。
ただ構造は同じでも、まったく同じかというとそうでないものも多く、パッチ・ケーブルは短い距離を接続することを想定して設計/チューニングされているものが多いため、それを3mや5mに伸ばして使うと、設計からはずれた音質になる場合があります。なので、それぞれの用途の範囲内で使うことをオススメします。
ちなみにプラグの持ち手部分についても、シールド・ケーブルは常時抜き差しするので、手で掴みやすいサイズと形に。パッチ・ケーブルは一度接続すると基本的にはボードを組み替えるまで触らないため、抜きやすさよりも省スペースに重きをおいた設計になっているものが多いです。
著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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