練習に必要な機能を網羅した専用アプリ=“Spark App”と連動し、あらゆるプレイヤーのギター・ライフを強力にサポートするPositive GridのSparkシリーズ。このラインナップの魅力を、プロ・ギタリストのリアルなインプレッションを通して紐解いていく本連載であるが、第7回目は、前号に引き続きTRiDENTのASAKAを迎えて、フラッグシップ・モデルであるSpark 2の実力に迫っていこう。
Presented by メディア・インテグレーション
取材=尾藤雅哉(BITTERS) 撮影=魚住誠一(人物)、星野俊(機材)
*本記事はギター・マガジン2026年6月号に掲載した「ASAKA(TRiDENT)meets Positive Grid Spark 2」を再構成したものです。

究極の練習用アンプ“Sparkシリーズ”とは?

BIASアンプで知られるPositive Grid社が、“究極の練習用アンプ”を標榜して開発したSparkシリーズ。50W出力のSpark 2や、どこにでも持ち運べるSpark MINI、超小型のSpark GO、ヘッドフォン型のSpark NEOなど、ユーザーの用途に合わせた幅広いモデルがラインナップされている。
加えて、使えば使うほど賢くなる“SPARK AI BETA 2.0”機能を備えた専用アプリ=Spark Appには、高品位なモデリング・アンプやエフェクトが数多く搭載されており、さらには自分のお気に入りのサウンドをオンラインで共有できる“Tone Cloud”や、演奏を学習してバックトラック生成する“Smart Jam”、インターネットに演奏をシェアできるビデオ撮影機能など、ユーザーに寄り添った魅力的なサービスが用意されている。
あらゆるシチュエーションに対応した即戦力のモデリング・アンプと言えるだろう。
ASAKA’s Impression

なんのストレスもなく
演奏できることにビックリしました!
まず最初に、Spark 2を触ってみた第一印象について教えてください。
前回で弾いたSpark MINIでも同じ印象を受けたんですが、まず家庭用アンプとは思えないほど厚みのある低音に驚きました。ハイ・ポジションで単音フレーズを弾いた時の音抜けも良くて、サウンドのバランスがとても魅力的なアンプだと思います。このSpark 2は、音圧や機能なども含めて、とても本格的なモデルだと感じました。音作りや練習の面で“やれること”がすごく多いですし、ギタリストが“やりたい”ことも実現することができるアンプだと思います。
音作りをする時、コントロールの反応についてはどのように感じましたか?
ツマミを動かした時の反応がすごく自然で、自分の演奏と出てくるギター・サウンドがしっかりと連動していると感じました。あと、Spark 2本体のツマミとアプリ上のコントロールがリンクしているので、細かい調整のためにアンプのツマミを少し動かしただけで、トーンの変化がアプリ上でもリニアに反映されて、それを保存できるのが便利ですね。なんのストレスもなく演奏できることにビックリしました!
オススメの音作りの手順はありますか?
ずアンプ・タイプを選んで、自分が目指す音の方向性を決めることからスタートするのがいいと思います。今回は、私がいつも自宅の練習やレコーディングなどで使っているソルダーノ・タイプを選んだんですが、これに対して“どんな歪みエフェクターが合うかな?”っていうことを試しながらベーシックなサウンドを作り込んでいきました。ディレイやリバーブ、コンプなども合わせることができるので、もはやSparkシリーズで表現できる可能性は無限大ですね(笑)。
作り込んだサウンドを、8つまで本体にプリセットできる機能も便利ですね。
そうですね。アンプ本体にバッキング用、リード用、クリーン用みたいな感じでプリセット・サウンドを分けて保存できるので、状況に応じてすぐに切り替えられるのが便利ですよね。ちなみに、チューナーがアンプに搭載されているのもかなりありがたいです。必要な時に手元にチューナーがないことがたまにあるので、すごく助かります(笑)。
自分の演奏レベルに合った
実践的な練習ができますね。
スマホやタブレットで操作できるSpark Appの中で、印象に残った機能は?
いろんな機能を試したんですが、特に“Smart Jam”はすごく面白いなって思いました。これは自分が弾いたフレーズをアプリが分析して、自動的にリズムやバッキング・パターンを付けてくれる機能なんですけど、いろんなパターンのテンポやコード進行を設定するだけで気軽にセッションできるので、すごく良い練習になりますね。
セッションって、バンド活動が中心だとなかなか参加できなかったりするし、何度もくり返し参加して演奏のコツをつかまないと上達していくのが難しい分野だと思うんです。私自身、セッションの経験はほとんどないんですけど、この機能を使うことでアンサンブルやコード進行への理解を高められるように感じましたし、自分の演奏レベルに合った実践的な練習ができると思いました。ギターで遊んでいるような感覚でセッションできるので、飽きることなく練習できると思います。あと、弾き語りの曲をバンド・アレンジする時にも活躍するんじゃないかなって感じました。ドラムやベースを含めて自分が演奏しない楽器に関しては知らないことも多いので、すごく役に立ってくれる機能だと思います。
楽曲のコードを自動で解析するAuto Chord機能についてはどうでしたか?
すごく便利だと思いました。カバーしたい曲や練習したい曲のコード進行と、指板図のコード・ダイアグラムを画面に表示してくれるので、耳コピをしなくても演奏を楽しむことができるのはすごく良いですね。特に初心者の方には嬉しい機能なんじゃないかな。例えば、ライブやスタジオ練習でカバー曲をやる時なんかにすごく役立つと思います。再生速度の変更やキー変更も簡単にできちゃいますしね。あと、自分たちの曲をアコギの弾き語りのようなシンプルなアレンジで演奏する時にも活躍するような機能だと思いました。
Spark Appには、ギター演奏のビデオを録画して、SNSにアップできる機能も付属しています。
SNSにそのままアップできるというのは、今の時代に合った機能だと思います。やっぱり自分の演奏を録音したり、録画して見返すことができるのは、上達するうえで大事ですからね。フォームや弾き方のクセも確認できますし、細かい改善点にも気づきやすくなると思います。
改めて、Spark 2はどんなプレイヤーにオススメですか?
初心者から経験者まで、幅広い層にオススメできると思います。クオリティの高いモデリング・サウンドと練習をサポートする便利な機能が1つにまとまっているので、演奏するのがもっと楽しくなると思います。今回、試奏したことで私も欲しくなっちゃいました(笑)!

Positive Grid
Spark 2
【スペック】
●出力:50W
●コントロール:PRESET SELECTOR、GAIN、BASS、MID、TREBLE、MASTER、MOD、DELAY、REVERB、MUSIC、GUITAR VOLUME、LOOPER CONTROL(REC/DUB、PLAY/STOP、UNDO/REDO/CLEAR)、TAP/TUNER BUTTON、PAIR
●入出力端子:INPUT、AUX IN、PHONES、LINE OUT(L/R)、USB-C
●スピーカー:4インチ×2
●電源:DC 19Vアダプター
●サイズ:375(W)×180(D)×214(H)mm
●重量:約5.5kg
【価格】
50,600円(税込)
【問い合わせ】
メディア・インテグレーション MI事業部 カスタマーケア TEL:03-3477-1493 https://www.minet.jp
ASAKA Profile
TRiDENTのギタリスト/ボーカリスト。卓越したテクニックと繊細なニュアンスを併せ持つギター・プレイで、ラウドかつエモーショナルなサウンドを構築。速弾きやリード・ワークにおいても高い表現力を発揮しつつ、ボーカリストとしても存在感を放つ。作曲・アレンジ面でもバンドの核を担い、ヘヴィなサウンドとキャッチーなメロディを融合させた楽曲で注目を集めている。





