サウス・ロンドン出身のポスト・パンク・バンド、シェイムが最新作『Cutthroat』を引っ提げ、2026年4月24日(金)SHIBUYA CLUB QUATTROにて初の来日公演を行なった。本記事では、ショーン・コイル・スミス(g)が使用したペダルボードをご紹介。
取材・文=森部真衣 通訳=トミー・モリー 機材撮影=小原啓樹
Sean Coyle-Smith’s Pedalboard
プリアンプでの音作りを前提とした
必要最低限のペダルボード
【Pedal List】
①BOSS / TU-2(チューナー)
②Fredric Effects / ICBM 78(ファズ)
③Audio Kitchen / Fake Plastic Trees(プリアンプ)
④strymon / DECO V2(テープ・サチュレーション)
⑤Line 6 / DL4 MkⅡ(ディレイ)
⑥Electro-Harmonix / Freeze(サウンド・リテイナー)
⑦Electro-Harmonix / Holy Grail Max(リバーブ)
⑧Soundgas / Type 636P(プリアンプ)
⑨Fender / Engine Room LVL12 Power Supply(パワー・サプライ)
ギターからの接続順は①〜⑧の番号どおり。現在は必要最低限のペダルのみをボードに入れているが、今後はMoog、EarthQuaker Devices、Death By Audioなどの飛び道具系ペダルやスイッチャーの導入を考えているため、大きなペダルボードを使っているとのこと。
②ICBM 78はオペアンプ期Big Muff系のファズ。ショーンは本機をとても気に入っており、ライブでは頻繁にオンにしている。

メインの歪みは③Fake Plastic Trees。以前までは同社のThe Big Treesを使用していたが、ツアー中にたびたび真空管が損傷することがあり、その代わりに本機を提供されたという。

④DECO V2はおもに右chのDOUBLETRACKERを使用しており、ショート・ディレイやコーラス、フランジャーのようなサウンドが欲しい時にオンにする。
今後制作する新曲ではギターを重ねる機会が増えることを見越し、⑤DL4 MkⅡはルーパー用として購入。しかし、現在はまだディレイとして使用しており、LEGACYモードでクラシックなディレイを鳴らしているという。

⑥Freezeに関して、現在のライブでは曲間で音を持続させるためにLATCHモードで踏んでいるが、“次のアルバムではより実験的な使い方を試す予定”と語っていた。
⑦Holy Grail Maxは短めのREVモードに設定し、スラップバック・ディレイのような質感を生み出したい時にオン。ユニークな残響を出したい場面では深めのHALLモードに切り替えている。筐体には“SN”と書かれたテープが貼られており、“HOLy GRAiL”が“HOLy SNAilL(なんてこった!)”と読めるようになるショーン流の遊び心も。
⑧Type 636Pはゲルマニウム・プリアンプ。ショーンが最近お気に入りだというアイルランドのロック・バンド、ブリーチ9:3のステッカーが貼られていた。

⑧Type 636Pの背面にはミニ・スイッチが2つ搭載されている。向かって左側がATTENUATORスイッチで、ショーンはオンにして出力を下げ、常時オンにすることで基本のクランチ・サウンドを作っている。
右側のIMPEDANCEスイッチはHi/Middle/Lowという3段階の入力インピーダンスが切り替え可能で、ショーンはLowにしてダークなサウンドにしているとのこと。ライブごとに使用するアンプが変わるため、ダークなサウンドのアンプを使用する際はHiにすることもあるそうだ。
2026年4月24日(金)SHIBUYA CLUB QUATTRO
【Setlist】
01. Axis of Evil
02. Concrete
03. Tasteless
04. Cowards Around
05. Nothing Better
06. Fingers of Steel
07. Six-Pack
08. Alphabet
09. Quiet Life
10. Lampião
11. Born in Luton
12. Adderall
13. Water in the Well
14. Spartak
15. Angie
16. Dust on Trial
17. Snow Day
18. One Rizla
19. Cutthroat
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