2026年3月に4枚目のアルバム『Creature Of Habit』をリリースし、6月に7年ぶりとなるジャパン・ツアーを行なったコートニー・バーネット。ギタマガWEBでは、6月17日(水)Spotify O-EAST公演でコートニーのライブ機材を撮影することができた。本記事では彼女が使用したペダルボードをご紹介しよう。
取材・文=小林弘昂 通訳=トミー・モリー 機材撮影=星野俊 人物撮影=Erina Uemura
Courtney Barnett’s Pedalboard

実験性も重視した
20台以上のペダルボード
【Pedal List】
①Handmade / Junction Box
②BOSS / TU-3(チューナー)
③BOSS / TU-3(チューナー)
④BOSS / GE-7(EQ)
⑤BOSS / BP-1W(ブースター)
⑥BOSS / PS-6(ピッチ・シフター)
⑦Echo Fix / EF-P3(コーラス)
⑧BOSS / DD-7(ディレイ)
⑨Handmade / 4 Loop Switcher
⑩Fulltone / OCD(オーバードライブ)
⑪29 Pedals / TOKI(ファズ)
⑫29 Pedals / JFET(ブースター)
⑬BOSS / SD-1W(オーバードライブ)
⑭EarthQuaker Devices / Avalanches Run(ディレイ/リバーブ)
⑮BOSS / RE-202(ディレイ)
⑯Old Blood Noise Endeavors / Setback Reverse(リバース)
⑰Old Blood Noise Endeavors / Sunlight(リバーブ)
⑱TC Electronic / Ditto 2 Looper(ルーパー)
⑲Electro-Harmonix / Freeze(サウンド・リテイナー)
⑳Lehle / Little Dual(ABスイッチャー)
㉑Handmade / Junction Box
㉒Fender / Engine Room LVL12 Power Supply(パワー・サプライ)
㉓Truetone / 1 SPOT PRO CS12(パワー・サプライ)
ギターからは、まず①ジャンクション・ボックスにインプットし、その後は②〜⑨まで接続される。
⑨スイッチャーの各ループに接続されているペダルは下記のとおり。
・Loop 1=⑩OCD
・Loop 2=⑪TOKI
・Loop 3=⑫JFET
・Loop 4=⑬SD-1W
⑨スイッチャーのアウトからは⑭〜⑳まで番号どおりにつながれ、⑳Little Dualからアウトが2つに分岐。
2つの信号はそれぞれ㉑ジャンクション・ボックスを経由し、2台のアンプ(フェンダーHot Rod Deluxe 112)にインプットされる。
①㉑ジャンクション・ボックスと⑨スイッチャーに関してはテックも詳細を知らなかったが、“Sweetwater”で購入したもので、特にこだわりはないとのこと。

②③TU-3が2台用意されているが、②はギターの持ち替えやチューニング時に音をミュートさせるもの。③はBYPASSアウトを使用しており、曲を演奏しながらチューニングしたい時にオンにするものという使い分け。

コートニーはハムバッカー搭載のジャガーをメインで使用しているため、シングルコイルのストラトキャスターに持ち替えた際は音量とトーンに差が出てしまう。それをカバーするため、ストラトを弾く際は④GE-7と⑤BP-1Wの2台を常時オンにする。④GE-7はLevelをほんの少し上げ、ハイ〜ミドルを少しだけカットするのがポイントだそうだ。以前アメリカでPAエンジニアを務めた人物からの勧めで、このセッティングを導入したとのこと。
⑥PS-6はノイズ用としてたまに踏むそうだが、おそらく撮影時のライブでは未使用だったと思われる。

メインの歪みは⑩OCDもしくは⑫JFETのどちらかを使用し、ギター・ソロでは⑪TOKIを重ねがけしている。⑬SD-1Wはほとんどオンにしないため、今後は別のペダルに置き換わる可能性もあるという。コートニーは、“歪みペダルはゲイン違いによって使い分けられるように、いつも何台か用意しておきたいんだ。軽い歪み、さらに深い歪み……みたいにね”とコメント。

⑦EF-P3は「Sugar Plum」や「Wonder」などでオンにし、温かいコーラス・サウンドを鳴らしていた。
⑧DD-7は短めのディレイとして使用しているという。

⑮Avalanche Runは使用頻度の高い1台で、コートニーは“本当に大好きで、クラシックなリバーブ/ディレイとしてよく使っているよ”と話していた。ライブ中はディレイのタップ・テンポも使用するとのこと。リバーブのMixノブは控えめにセッティング。

⑮RE-202は『Creature Of Habit』のレコーディングでも活躍した1台。「Anonymous Club」など、ドリーミーなフレーズでオンにするという。より深いサウンドが欲しい時は、⑧DD-7、⑭Avalanche Run、⑮RE-202の3台を同時にオンにすることも。

⑯Setback Reverseは数週間前に終えたアメリカ・ツアーの最終日に手に入れたばかりの1台。実験をしながらリバース・サウンドを楽しんでいるのだそうだ。
⑱Diito 2が上下逆さまに配置されているのは、手前に置かれた⑯Setback Reverseの背が高く、フット・スイッチを踏むことができないからだという。しかし⑱Ditto 2はほとんど使用することがないそうで、気まぐれでオンにする時のため一応セットしているとのこと。

⑲FreezeはLATCHモードに設定し、「Anonymous Club」でドローンのようなサウンドを鳴らし続ける際にオンにしている。ほかにも即興的に踏むことがあるそうだ。
2026年6月17日(水)Spotify O-EAST
【Setlist】
01. Stay In Your Lane
02. City Looks Pretty
03. Avant Gardener
04. Small Poppies
05. Mantis
06. Same
07. Turning Green
08. History Eraser
09. Anonymous Club
10. Depreston
11. Great Advice
12. Elevator Operator
13. Sugar Plum
14. Wonder
15. Before You Gotta Go
16. Write A List Of Things To Look Forward To
17. One Thing At A Time
-Encore-
18. Mostly Patient
19. Pedestrian At Best
20. Nobody Really Cares If You Don’t Go To The Party
作品データ

『Creature Of Habit』
コートニー・バーネット
VMG
UICB-1038
2026年3月27日リリース
―Track List―
01. Stay In Your Lane
02. Wonder
03. Site Unseen (featuring Waxahatchee)
04. Mostly Patient
05. One Thing At A Time
06. Mantis
07. Sugar Plum
08. Same
09. Great Advice
10. Another Beautiful Day
―Guitarist―
コートニー・バーネット
関連記事(有料会員限定)
コートニー・バーネットが2026年6月の来日公演で使用した3台のアンプ
関連記事(有料会員限定)





