2026年10月12日(月)に新代田FEVERで開催されたART-SCHOOLのワンマン・ライブ『Dreams Never End AFTER PARTY』で用意されていた戸高賢史(g)の2台のアンプを、本人による解説とともにご紹介!
取材・文=森部真衣 機材撮影=星野俊
Todaka’s Amplifiers
Dr. Z Amplification / SRZ-65 & Dr. Z Amplification / 2×12 Closed Back Cabinet
程よいサチュレーションを生み出す
ハイエンド・ギター・アンプ
ART-SCHOOLで戸高が使用するアンプは2台。そのうちメインで使用しているのが、Dr. ZのSRZ-65と2×12キャビネットの組み合わせだ。“フェンダーとマーシャルの間くらいの音を求めて導入した”とのこと。
キャビネットは、アンプ・ヘッドとセットで購入したというクローズド・バック仕様のもので、12インチのJensenスピーカーが2発搭載されている。以前はマーシャル1960Aなどの4発キャビネットを使用していたが、バンド内で自身のギターが担う音域や音色も考慮し、現在は2発のキャビネットに落ち着いているそうだ。

アンプを歪ませるMONOEYESでの音作りとは異なり、ART-SCHOOLではアンプ本体で軽くサチュレーションがかかる程度のセッティングにとどめているとのこと。
本機のノブは6時の位置が“0”にあたり、各コントロールはPRESENCEが9時、BASSが9時手前、MIDDLEが12時手前、TREBLEが9時、VOLUMEが8時、GAINが8時の位置に設定されていた。
ジャズマスターとマーシャル・アンプを使用するサポート・ギタリストのyagihiromiが高音域寄りのサウンドであるため、戸高は中音域を強めに出している。また、アンサンブルで低音域が膨らみすぎないよう、低域を抑えめにしているという。
Fender / Hot Rod Deluxe Ⅲ Lacquered Tweed
轟音パートやソロで加える
ブースト用アンプ
ライブでは、フェンダーのHot Rod Deluxeもセッティングされている。ツイード生地が貼られた限定モデルで、Jensenの12インチ・スピーカーC12Nを1発搭載。
戸高は足下に置かれたBamBasic EffectribeのCustom Parallel Out(スプリッター)で2台のアンプのオン/オフを制御しており、Hot Rod Deluxeは特定のタイミングでオンにする。例えば「FADE TO BLACK」や「Bug」など、ギター・ソロでアンプを2台同時に鳴らすことで、木下理樹(vo,g)とyagihiromiのギターの音に埋もれない、抜けの良いサウンドを生み出しているという。また、轟音パートで音の広がりが欲しい際にも使用することがあるそうだ。

各ノブは、VOLUMEを2、DRIVEを2手前、TREBLEを5、BASSを4.5、MIDDLEを4.5、MASTER VOLUMEを3.5、REVERBを2過ぎ、PRESENCEを2.5にセッティング。
本機はあくまでサポート的な用途のため、アンプ自体の個性が出過ぎないよう、フラットな設定にしているそうだ。
Interview
会場の空気感をギターで掌握したい時に
Hot Rod Deluxeからも音を出しています。
Dr.ZのSRZ-65とキャビネットをメインで使用しているんですよね。
Hot Rod Deluxeも置いてありますけど、基本的にはDr.Zしか鳴らしてないです。キャビネットは以前、マーシャルの1960Aを使っていたんですけど、今はギタリストが3人いるので、自分のギターの音域やバンドでの立ち位置を整理したいと思って2発のキャビネットに変えました。このキャビネットはSRZ-65を買った時にセットで付いてきたものですね。
どんな音を求めてSRZ-65を導入したのでしょうか?
イメージとしては、フェンダーとマーシャルの間くらいの音ですかね。MONOEYESではFriedmanのアンプで歪みを作っているんですけど、ART-SCHOOLでは“もっとペダルボードを楽しみたい!”という想いでやっているんですよ。なので、アンプはそんなに歪ませずに、ちょっとだけサチュレーションさせています。
フェンダーのHot Rod Deluxeはどう使っていますか?
このアンプは、轟音パートみたいなところでDr.Zと2台同時に鳴らすという使い方をしていますね。音に広がりが欲しい時とか、会場の空気感をギターで掌握したいという時に、足下のスプリッターを踏んでHot Rod Deluxeからも音を出しています。
あとはリッキー(木下理樹/vo,g)とヤギちゃん(yagihiromi/g)のギターが歪んで音の壁みたいになっている中で、僕がギター・ソロを弾く時は、とてもじゃないけど物理的な量感がないと音が抜けないので、2台とも鳴らすことが多いです。
2026年10月12日(月・祝)新代田FEVER
【Setlist】
01. FADE TO BLACK
02. MISS WORLD
03. ロリータ キルズ ミー
04. foolish
05. ミーンストリート
06. SKIRT
07. スカーレット
08. CRYSTAL
09. EVIL
10. BOY MEETS GIRL
11. Just Kids
12. 斜陽
13. ウィノナライダー アンドロイド
14. あと10秒で
15. SWAN SONG
-Encore-
16. Tenement Angel
17. ジェニファー’88
18. real Love/slow Dawn
19. Bug
作品データ

「Tenement Angel / The Fragile Song」
ART-SCHOOL
DAIZAWA RECORDS / UK.PROJECT
配信限定
2026年10月21日リリース
―Track List―
01. Tenement Angel
02. The Fragile Song
―Guitarists―
木下理樹、戸高賢史
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