プロ・デビューは早かったものの、リーダー作は36歳と遅咲きだったウェス。本作はピアノ・トリオをバックにした2ndだ。ソニー・ロリンズ(ts)作の「Airegin」や自作の「Four On Six」、「West Coast Blues」といった代表曲が目白押し。“シングル・ノート→オクターブ奏法→ブロック・コード”というスリリングなソロ構成が早くもお目見えしている。
マイルスの『Miles In The Sky』で共にメンバーだったハービー・ハンコック(p)やロン・カーター(b)と同時期に収録(1968年)。まだ“フュージョン”に移行していない、“ジャズ・ギタリスト”として最高のベンソンがここに。“シングル・ノート→コード・ソロ”とウェスのような展開を見せる「Billies Bounce」や、バラード「What’s New」がハイライトだ。