『モダン・ジャズの名盤40』の第3回。今回はジョー・パス、ジム・ホール、パット・マルティーノが1960年代から70年代にかけて発表したアルバムを紹介します。
文・選盤=久保木靖
Ella Fitzgerald & Joe Pass
『Fitzgerald & Pass…Again』
ボーカル伴奏の究極形!
好評だった『Take Love Easy』(1974年)に続き、ボーカルとギター、たった2人だけで収録。『Virtuoso』が“ソロ・ギターの金字塔”なら、こちらは“歌伴の究極形”といったところ。ボーカルに優しく寄り添うステディな伴奏と対話するかのようなオブリガートは絶品この上ない。パスはここではガット・ギターを手に、フィンガー・ピッキングを行なっている。