サウス・トゥ・サウスのライブは2部構成で、1部がアコースティック・ブルース、2部が本作のようなエレクトリックなソウル~ファンクだった。オーティス・レディングのカバーのほか、オリジナル「最終電車」など胸アツのオンパレード。石田も加わった「Love Me Tender」で渋い歌声を披露するのはくんちょう。彼の指弾きファンキー・プレイにも注目したい。
サウス・トゥ・サウス解散後にリリースされた初のソロ作品で、有山の爽やかな歌声と相まってフォーク色が強い。そんな中、「Diddie Wa Diddie」~「行くあてなし」は日本語によるブラインド・ブレイクの名カバーだが、そのカオスな伴奏に心ときめく。「今日も気楽に」はギター、マンドリン、バンジョー、フィドルなど弦楽器総出によるインストの傑作だ。
Various Artists 『Warm Up Show Boat Live At Circus Circus 1』
●リリース:1978年 ●ギタリスト:山岸潤史、船岡辰哉、塩次伸二
ブルースマンによるメロウネス
京都のライブハウス、サーカス・サーカスにて収録されたブルース・ブームの1コマを切り取った作品。上田正樹らのバックも務めたベーカーズ・ショップは山岸をフィーチャーしてR&Bテイストのフュージョンを披露。塩次と船岡がツイン・ギターで魅せるジャングルは、マリーナ・ショウも歌った「Feel Like Makin’ Love」のカバーが最高だ(ボーカルは入道)。