『ギタリストなら絶対に聴くべき名盤40』シリーズの第8弾は“スウィング・ジャズ”。戦前に確立された粋なスタイル、古き良き時代に思いを馳せましょう。その第1回目のテーマは「エディ・ラングとジャズ黎明期のギタリストたち」です。
文・選盤=久保木 靖
ディック・マクドノウ&ヒズ・オーケストラ
『1936-1937 In Chronological Order』
早逝の名手が率いたビッグバンド
エディ・ラングに追いつけとばかりに1920年代後半に登場してきたマクドノウだが、ラング同様に34歳と短命であった。本作は生前に率いていたオーケストラ演奏を集めたもの。ボーカリストがいることもあってギターが全面に出ているとは言い難いが、「All Gods Chillun〜」や「Between The Devil〜」ではクレスとのトリッキーなツイン・ギターが楽しい。
V.A.
『Jazz Masters Of Acoustic Guitar And Some Bluesmen Too』
隠れた名曲、一聴の価値あり!
数あるコンピの中から本作を選んだ理由……それは、名手バーナード・アディスンの「Toledo Shuffle」(バンジョーのような高速アルペジオと野菜の千切りのようなカッティング!)と、C・クリスチャン以前にベニー・グッドマン楽団に在籍したアラン・リュースの「Pickin’ For Patsy」(全編アルペジオとコード・ソロで構成!)が聴けるからだ。
*本記事はギター・マガジン2021年8月号にも掲載しています。
『ギター・マガジン2021年8月号』
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