続・フレット数の書かれていないコード・ブック 初心者集まれ! 指板図くんのギター・コード講座 第16回 続・フレット数の書かれていないコード・ブック 初心者集まれ! 指板図くんのギター・コード講座 第16回

続・フレット数の書かれていないコード・ブック 
初心者集まれ! 指板図くんのギター・コード講座 第16回

前回の「コード・タイプ別フォーム一覧」をご利用いただくには、いくつかの注意点がありますので、今回はそれを説明します。

文・図版作成=ギター・マガジン編集部

注意点1:一般的なロー・コードのフォームがなかったりする

次の図のE7とB7はロー・コードの押さえ方としてはごく一般的なものですが、これらのフォームは前回示した「コード・タイプ別フォーム一覧」には載せていません。理由は、ハイ・ポジションでは使えないからです。

このE7とB7のフォームからフレット番号を取り去ると次の図になりますが、実際にギターを持って試してみればわかるとおり、これらをハイ・コードのポジションで押さえるのは絶対に無理とまでは言わないまでも、非常に難しいです。

このように、ハイ・コードで押さえにくいフォームは「コード・タイプ別フォーム一覧」には載せていませんので、まずこの点にご注意下さい。

注意点2:×印が付いた弦をミュートしなくてもよい場合がある

「コード・タイプ別フォーム一覧」で示したフォームには、ミュートを意味する×印が付いたものが多数あります。×印が付いた弦は基本的にはミュートすれば良いのですが、ポジションによっては、×印が付いた弦をミュートせず、開放弦を鳴らしてしまってもかまわないものがあります。

例えば次の図は、「□7」のフォームです。1弦と6弦に×印が付いていますので、とりあえずこれらの弦はミュートしておけば間違いありません。

ただし、このフォームを使ったC7では、1弦開放を鳴らしてもかまいません。なぜならば1弦開放のE音(ミ)は、C7の構成音の1つだからです。

右のように1弦の開放を鳴らしてもコード名はC7のまま。

※6弦開放もE音なので、これを鳴らしてしまってもコードはC7のままですが、6弦開放が強く鳴るとC7ぽく聞こえなくなりがちなので、こちらはミュートしたほうがよいです。

次に同じフォームを2フレット上にずらしてみましょう。コードはD7になります。この場合、1弦開放のE音はルートのD音に対して9(長9度)の音になりますので、もし1弦開放を鳴らすと、コードはD7(9)になってしまいます。よって1弦はミュートする必要があります。

右のように開放弦を鳴らすと、コードはC7(9)になる。

さらに同じフォームを2フレット上にずらすとE7になります。このポジションでは1弦と6弦をミュートする人のほうが多いと思います。ただし1弦開放と6弦開放のE音はどちらもE7にとってはルート音ですので、どちらか一方あるいは両方を鳴らしてしまっても、コード名はE7のまま変わりません。分厚いサウンドを得るために、あえて開放弦を鳴らすこともあるでしょう。

右のように1弦と6弦の開放を鳴らしても、コード名はE7のまま。

こうしたケースがありますので、「コード・タイプ別フォーム一覧」に載っているフォームに×印がついていても、「ひょっとしたらこの弦はミュートしなくてもいいんじゃないかな?」と疑ってみることをお薦めします。

注意点3:ハイ・コードとロー・コードとでは、弦を押さえる時の指使いが異なる

当然のことではありますが、同じフォームでもロー・コードとハイ・コードとでは指使いが異なってきます。次の図はハイ・コードのA7とロー・コードのE7における指使いを比較したものです。図中のピンク色の数字のうち、1は人差指、2は中指、3は薬指を表しています。

こうした理由から「コード・タイプ別フォーム一覧」には、指を指定する数字や記号はあえて入れませんでした。

注意点4:すべてのフォームが載っているわけではない

「コード・タイプ別フォーム一覧」で示しているフォームが“そのコードのフォームのすべて”ではありません。ほかにも色々なフォームがあります。ほとんどの方はご存知のことと思いますが、このように一覧表で紹介すると「これで全部か」と思ってしまう方がいるかもしれないので、念のため書いておきました。

注意点5:省略形は載っていない

ギターの場合、フォームの一部だけを使った省略形のコードを弾くことがよくあります。例えば□7の省略形には次のようなものがあります。

これらの省略形は「コード・タイプ別フォーム一覧」には載せていませんが、いずれも一覧に載せた次のフォームを元にしたものです。この図では省略された音を青い色にしています。また、こうした省略形は読者のみなさま自身で見つけてみて下さい。

今日はここまでです。

ところでこの講座ではこれまでのところ、「コードを押さえる時、どの弦にどの指を使えばよいのか」といったことについては、ほとんど触れてきませんでした。これは初心者にとっては大きな課題だと思いつつ、あとまわしにしていたことです。そこで次回のテーマは「コードを押さえる時の指使い」にします。

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