なぜペンタトニックを覚える必要があるの? | ギター知恵袋:129 なぜペンタトニックを覚える必要があるの? | ギター知恵袋:129

なぜペンタトニックを覚える必要があるの? | ギター知恵袋:129

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
“ペンタトニック・スケールから脱皮!”と書かれた教材を見ました。脱皮してもOKのようなものをなぜ覚えるのでしょうか? “ドレミファソラシド”だけじゃ駄目ですか?

A:

メロディやフレーズの基本は“ドレミファソラシ”の音程間隔にあります。これを第1段階とします。

しかしロックっぽいフレーズを弾く入り口としての音階の基本は“ドレミソラ”のペンタトニック・スケール(ペンタ)です。このペンタ中心で弾くと、音数が少ないために簡単で、なおかつロックっぽくなります。これを第2段階とします。

ペンタは便利ですが、これでばかり弾いているとマンネリになっていきますので、今度はペンタにほかの音を加えていくことになり、フレット・ポジションやコードごとに“どの音を加えるのか”を選ぶようになります。選ぶ音は最初に省いた“ファ”、“シ”に限りません。これが第3段階です。

この状態が脱皮の状態です。

いったんペンタを覚えるこの順番でスケールを考えていくと、フレーズとしての手クセも増えて、いろいろなフレーズが弾けるようになりやすいのです。スケールというのは、色々な組み合わせの音の配列に名前がついたものだととらえて下さい。

メジャー・ペンタトニックのポジション図(「1週間でアドリブ入門!“メジャー・ペンタ”を覚えよう!」より)
マイナー・ペンタトニックのポジション図(「1週間でアドリブ入門!“マイナー・ペンタ”を覚えよう!」より)

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki