HIROKAZ&RYU-TAのアグレッシブなプレイを可能にする最新エフェクター・ボード HIROKAZ&RYU-TAのアグレッシブなプレイを可能にする最新エフェクター・ボード

HIROKAZ&RYU-TAのアグレッシブなプレイを可能にする
最新エフェクター・ボード

04 Limited SazabysのHIROKAZ&RYU-TAのペダルボードをご紹介。どちらも歪みエフェクターを多数配置したシステムだが、両者ともにアンプのチャンネルを細かく切り替えることで基本の音色をコントロールし、そこにコンパクト・エフェクターを組み合わせるといった手法だ。使用アンプのチャンネル名も細かく記載しているので、ぜひ使用アンプの解説記事と合わせて読んでほしい。

取材/文=伊藤雅景 機材撮影=小原啓樹

HIROKAZ’s Pedalboard

【Pedal List】
①Limetone Audio/JCB-4SM(ジャンクション・ボックス)
②KORG/XVP-20(ボリューム・ペダル)
③DigiTech/drop(ピッチ・シフター)
④Xotic/EP Booster(ブースター)
⑤Providence/PEC-2(プログラマブル・スイッチャー)
⑥Bondi Effects/Sick As Overdrive(オーバードライブ)
⑦Mad Professor/Sweet Honey Overdrive(オーバードライブ)
⑧FRIEDMAN/BE-OD(ディストーション)
⑨Maxon/AD9Pro(ディレイ)
⑩DigiTech/Whammy5(ワーミー・ペダル)
⑪Dan Electro/The Breakdown(オーバードライブ)
⑫BOSS/DD-500(マルチ・ディレイ)
⑬MXR/phase 90(フェイザー)
⑭Vital Audio/VA-ST1(ジャンクション・ボックス)
⑮Providence/PEC-4(プログラマブル・スイッチャー)
⑯strymon/FLINT(リバーブ/トレモロ)
⑰BOSS/PS-5(ピッチ・シフター)
⑱Mu-Tron/Micro-Tron III(エンベロープ・フィルター)
⑲Maxon/CS9Pro(コーラス)
⑳Maxon/PT-909(フェイザー)※予備
㉑BOSS/TU-3(チューナー)
㉒VooDoo Lab/Pedal Power 2 Plus(パワーサプライ)
㉓FREE THE TONE/MB-5(MIDIスルー・ボックス)
㉔Eventide/Power Max(パワーサプライ)

歪み系ペダルが多数配置された写真右のメイン・ボードと、空間系ペダルがまとめられている写真左のサブ・ボードに分けられているHIROKAZの足下。

基本的には2台のアンプのチャンネルを使い分け、クリーン/リード/ソロの基本的な音色を作り、その上に各種歪みエフェクターで味付けをしていくという使い方だ。

信号順はジャンクション・ボックス①から入り、⑤までが番号順に直列で接続され、⑤のアウトから①に戻り、アンプへと送られる。⑤のPEC-2に接続されているエフェクターは⑥〜⑲で、L1〜L6には⑥〜⑪がつながれている。L7からは⑫⑬を通り、ジャンクション・ボックス⑭を経由して、スイッチャー⑮で空間系セクションの⑯〜⑲をコントロールしている。

ボード全体をコントロールする⑤。

まずは、ボード全体をコントロールするスイッチャー⑤の各プログラムを見ていこう。構成は下記のとおり。

プログラム名 *1出力先のアンプ/チャンネルペダル番号 *2
CLEANソルダーノ/ノーマル・チャンネルなし
CRUNCHソルダーノ/ノーマル・チャンネル
LEADソルダーノ/オーバードライブ・チャンネル
SOLOボグナー/チャンネル3⑥+⑨
FUZZソルダーノ/オーバードライブ・チャンネル
WHAMMYソルダーノ/オーバードライブ・チャンネル⑩+⑪
*1:スイッチャーに貼られたテープに書かれたプログラム名
*2:そのプログラムで制御されているペダルの番号

HIROKAZがお気に入りだと語る⑥は、アンプの歪みに軽く掛けて音色を補正する役割。また、③や⑩のピッチ・シフト系のエフェクターには、後段で④や⑪などのブースターを入れ、音ヤセを防いでいるとのこと。

また前提として、空間系を接続したL7は、⑤のすべてのプログラムに組み込まれており、状況に応じて直接ON/OFFをコントロールするような使い方だ。

それでは、L7につながれた各エフェクターをコントロールするスイッチャー⑮のループ構成を見ていこう。

サブ・ボードをコントロールする⑮。
  • TREMOLO:⑯
  • Pitch:⑰
  • Filter:⑱
  • Chorus♪:⑲

HIROKAZは上記の⑯〜⑲はあまり使用しておらず、メイン・ボードに配置された⑫と⑬を気分で直接踏むことが多いとのこと。

なお、⑳は予備として置いてあり、結線はされていない。

RYU-TA’s Pedalboard

【Pedal List】
①FREE THE TONE/JB-41(ジャンクション・ボックス)
②KORG/XVP-20(ボリューム・ペダル)
③DIGITECH/drop(ピッチ・シフター)
④FREE THE TONE/ARC-3(プログラマブル・スイッチャー)
⑤J.Rockett Audio Designs/Archer(オーバードライブ)
⑥BOSS/JB-2(オーバードライブ)
⑦KATANA SOUND/ BLUE STRIPE 青線(コンプレッサー)
⑧Electro-Harmonix/Pitch Fork(ピッチ・シフター)
⑨Electro-Harmonix/OCEANS 11(リバーブ)
⑩BOSS/DD-3(ディレイ)
⑪Maxon/AD999(ディレイ)
⑫strymon/Mobius(マルチ・モジュレーション)
⑬TC Electronic/Polytune 3(チューナー)
⑭VooDoo Lab/Pedal Power 2 Plus(パワーサプライ)

1枚にまとめられたRYU-TAのエフェクター・ボード。HIROKAZと同様に、アンプ側でクリーン/リード/ソロの音色を作り、コンパクト・エフェクターで補正していくスタイルが基本。

信号順はジャンクション・ボックス①から入りスイッチャー④までが番号順に直列で接続され、④のアウトから①に戻りアンプへ。⑤〜⑬はすべて④でコントロールするようなシステムになっている。

ボード全体をコントロールする④。

それでは、スイッチャー④のプログラム内容を見ていこう。構成は下記のとおり。

プログラム名 *1出力先のアンプ/チャンネルペダル番号 *2
CLEANメサ・ブギー/チャンネル1
CRUNCHメサ・ブギー/チャンネル1⑤+⑪
LEADメサ・ブギー/チャンネル2⑥+⑦+⑪
SOLOメサ・ブギー/チャンネル3⑥+⑦+⑨+⑪
Phaserメサ・ブギー/チャンネル2⑥+⑦+⑫
Delayメサ・ブギー/チャンネル2⑥+⑦+⑩
2montageメサ・ブギー/チャンネル2⑥+⑦+⑧
mahorobaメサ・ブギー/チャンネル2⑥+⑦+⑫
*1:スイッチャーに貼られたテープに書かれたプログラム名
*2:そのプログラムで制御されているペダルの番号

本ボードではブースター的な役割のエフェクターは配置されておらず、あくまでアンプのチャンネルで音量をコントロールしている。

空間系は楽曲ごとに使用するエフェクトを設定しており、マルチ・モジュレーション⑫は④でMIDI制御することで複数のプリセットを呼び出せるようにしている。また、ディレイ⑪は多数のプログラムに組み込まれているが、エフェクターを直接踏んでフレーズごとにON/OFFを切り替えている。

LIVE INFORMATION

Harvest tour 2022

【スケジュール】
2022年10月27日/松山WstudioRED
2022年10月28日/高知キャラバンサライ
2022年11月03日/小樽GOLD STONE
2022年11月05日/帯広MEGA STONE
2022年11月06日/旭川CASINO DRIVE
2022年11月10日/郡山Hip Shot Japan
2022年11月12日/盛岡club change WAVE
2022年11月13日/秋田club SWINDLE
2022年11月16日/浜松窓枠
2022年11月17日/神戸太陽と虎
2022年11月19日/周南RISING HALL
2022年11月23日/金沢EIGHT HALL
2022年11月24日/長野CLUB JUNK BOX
2022年11月26日/甲府KAZOO HALL
2022年12月01日/鹿児島CAPARVO HALL
2022年12月02日/熊本B9 V1
2022年12月04日/長崎DRUM Be-7
2022年12月08日/京都MUSE
2022年12月10日/岐阜club-G
2022年12月11日/豊橋club KNOT
※すべて対バン公演となります。

Harvest tour 2023 〜one man series〜

【スケジュール】
2023年01月16日/Zepp Haneda
2023年01月17日/Zepp Haneda
2023年01月20日/Zepp Sapporo
2023年01月22日/仙台GIGS
2023年01月26日/Zepp Osaka Bayside
2023年01月27日/Zepp Osaka Bayside
2023年02月01日/KT Zepp Yokohama
2023年02月03日/新潟LOTS
2023年02月05日/高松festhalle
2023年02月06日/BLUE LIVE HIROSHIMA
2023年02月08日/Zepp Fukuoka
2023年02月15日/Zepp Nagoya
2023年02月16日/Zepp Nagoya

【チケット】
詳細はツアー特設ページをご覧下さい。
https://www.04limitedsazabys.com/feature/harvest

作品データ

『Harvest』
04 Limited Sazabys

日本コロムビア/COCP-41837/2022年10月12日リリース

―Track List―

01.Every
02.Keep going
03.Glowing
04.fade
05.Finder
06.Predator
07.Jumper
08.Honey
09.Cycle
10.hug
11.Galapagos II
12.kiki
13.Harvest
14.Just
15.F.A.L(Bonus track)※CDのみ収録

―Guitarists―

HIROKAZ、RYU-TA