BAND-MAIDのハードなサウンドを支える、KANAMIのライブ用アンプとペダルボード BAND-MAIDのハードなサウンドを支える、KANAMIのライブ用アンプとペダルボード

BAND-MAIDのハードなサウンドを支える、KANAMIのライブ用アンプとペダルボード

メイド服のルックスとは裏腹な技巧派ロック・バンドとして、ワールドワイドな活動を行なっているBAND-MAID。メキシコ出身の3ピース・ロック・バンド、ザ・ウォーニングと共演した6月12日(水)のEX THEATER ROPPONGI公演で、KANAMI(g)が使用したアンプとペダルボードを紹介する。

取材・文=小林弘昂 機材撮影=星野俊

KANAMI’s Amplifier

・Bogner/Ecstasy PANDORA
・Mesa/Boogie/4×12 4FB

Bogner Ecstasy PANDORAとMesa/Boogie 4×12 4FBのセット。

3Ch仕様のモダン・ハイゲイン・アンプ

KANAMIのアンプは、BognerのEcstasy PANDORA。3Ch仕様のモデルで、KANAMIは本機でクリーン(Ch1)、歪み(Ch2)、ソロ用の歪み(Ch3)をそれぞれ作り、MIDIを駆使してFREE THE TONEのARC-3でチャンネルを切り替えている。

本機のセンド/リターンには後述する⑳TimeFactor、㉕IG-1N、㉖PA-10Gを接続。ギター・ソロ時には⑳TimeFactorをオンにするが、チャンネルを2から3に変えず、Ch2のまま㉖PA-10Gをゲイン・ブースターとして使用することもあるとのこと。

キャビネットは、Celestion G12 Vintage 30が4発搭載されたMesa/Boogie 4×12 4FBをチョイス。KANAMIはEcstasy PANDORAとの組み合わせを気に入っているという。

Bogner/Ecstasy PANDORA(前面)
Bogner/Ecstasy PANDORA(背面)

KANAMI’s Rack System

ステージ袖に置かれたラック。

MIDIを活用した実践的システム

【Rack List】
①Furman / M-8Lx(パワー・コンディショナー)
②Shure / ULXD4D(ワイヤレス受信機)
③FREE THE TONE / FC-363(ワイヤレス・インプット・セレクター)
④FREE THE TONE / ARC-3(プログラマブル・スイッチャー)
⑤Peterson / StroboStomp HD(チューナー)

ギターからは、まずステージ袖に置かれたラック内の②ULXD4Dを通り、FREE THE TONEでカスタム製作された③FC-363へ。③FC-363のアウトからKANAMIの足下のボードに信号が流れる。

④ARC-3はギター・テックが操作するもので、KANAMIの足下に置かれた⑩ARC-3とMIDI接続されている。

KANAMI’s Pedalboard

KANAMIのメイン・ボード。
アンプの裏に置かれたボード。

【Pedal List】
⑥Morley / Steve Vai Bad Horsie 2(ワウ)
⑦FREE THE TONE / LB-2(2ループ・ボックス)
⑧DigiTech / Drop(ピッチ・シフター)
⑨DigiTech / Drop(ピッチ・シフター)
⑩FREE THE TONE / ARC-3(プログラマブル・スイッチャー)
⑪Pete Cornish / OC-1(コンプレッサー)
⑫Xotic / EP Booster(ブースター)
⑬Friedman / BUXOM BOOST(ブースター)
⑭Effects Bakery / Choco Cornet EQ(EQ)
⑮VEMURAM / Jan Ray(オーバードライブ)
⑯FREE THE TONE / IG-1N(ノイズ・ゲート)
⑰Eventide / H9(マルチ・エフェクター)
⑱FREE THE TONE / FT-2Y(ディレイ)
⑲Shin’s Music / Baby Perfect Volume Standard(ボリューム・ペダル)
⑳Eventide / TimeFactor(ディレイ)
㉑FREE THE TONE / JB-82S(ジャンクション・ボックス)
㉒KORG / Pitchblack X(チューナー)
㉓FREE THE TONE / PT-1D(パワーサプライ)
㉔FREE THE TONE / PT-3D(パワーサプライ)

㉕FREE THE TONE / IG-1N(ノイズ・ゲート)
㉖FREE THE TONE / PA-10G(EQ)
㉗RJM Music Technology, Inc. / Mini Amp Gizmo(MIDIアンプ・コントローラー)
㉘Line 6 / HX Stomp XL(ギター・プロセッサー)※未接続

KANMIのボードは、足下とアンプの裏に1つずつ置かれている。

ラック内の③FC-363からの信号は、足下に置かれた大きいボード内の⑥Bad Horsie 2を経由し、⑦LB-2に接続される。

⑦LB-2にはDropが2台(⑧⑨)ループされており、⑧は半音下げ用、⑨はオクターバー用という使い分け。オクターバー用の⑨Dropは「Bubble」のリフなどでオンにしていた。

⑦LB-2からは⑩ARC-3に接続。⑩ARC-3の各ループに接続されているペダルは下記のとおり。

・Loop 1=⑪OC-1
・Loop 2=⑫EP Booster
・Loop 3=⑬BUXOM BOOST
・Loop 4=⑭Choco Cornet EQ
・Loop 5=⑮Jan Ray
・Loop 6=⑯IG-1N(㉑JB-82Sを経由)
・Loop 7=⑰H9
・Loop 8=⑱FT-2Y

そして⑩ARC-3のアウトから⑲Baby Perfect Volumeと㉑JB-82Sを経由してアンプへ。

⑪OC-1はクリーン・サウンドで使用。⑫EP Boosterと⑭Choco Cornet EQはあまり使用することはないそうだが、どちらもブースターとしてセッティング。⑬BUXOM BOOSTはソロの時にブースターとしてオンにすることがあるとのこと。⑮Jan Rayを使う際はアンプをクリーン・チャンネルに切り替え、クランチ・サウンドを担当。

⑰H9はおもにスプリング・リバーブを使用している。ちなみに⑩ARC-3のPS7/L8スイッチには“WHAMMY”と書かれたテープが貼られているが、これは以前、⑰H9のピッチ・シフターを使用し、⑰H9にエクスプレッション・ペダルをつないでWhammyのように活用していた名残だという。現在は使われていないそうだ。

⑳TimeFactorは、㉑JB-82Sを経由してアンプの裏に置かれたボードの中の㉕IG-1Nと㉖PA-10と接続されており、その3台は⑳TimeFactor→㉕IG-1N→㉖PA-10という順番でアンプのセンド/リターンにループされている。

IG-1Nが2台(⑯㉕)用意されているが、⑯はギター用。㉕はライブ中スクリーンに流れる映像やLED照明由来によるノイズを抑える用とのこと。

㉕IG-1Nの下に置かれた㉗Mini Amp Gizmoは、本機を経由してアンプと⑩ARC-3がMIDI接続されており、⑩ARC-3でアンプのチャンネル切り替えをコントロール。㉘HX Stomp XLはバックアップ用で、ライブでは未接続。