ギター・マガジン編集部が注目するカッティング系エフェクター16機種を、TAIKINGが試奏する本企画。今回はORIGIN EFFECTSのCali76 FET Compressorをチェック!
【PR】 取材・文:鈴木誠 機材撮影:八島崇 人物撮影:鈴木千佳
*本記事は、ギター・マガジン2024年8月号の「カッティングに最適なエフェクターを探せ!」を再編集したものです。
ORIGIN EFFECTS
Cali76 FET Compressor
Urei 1176にインスパイアされた英国産コンプ
60年代以降の多くのスタジオ・レコーティングで聴かれる、Urei 1176スタジオ・コンプレッサーにインスパイアされたというイギリス製ペダル。オール・アナログ回路によるレスポンスの良さと、FETによる独特なコンプレッション・トーンをアピールする。
ドライ音ミックスを含む6ノブのコントロールに加え、10個のLEDによりコンプのかかり具合も表示するなど、見た目にもスタジオ・クオリティを感じさせる。ペダル内部で24Vに昇圧することにより、ライン・レベルの信号にも耐えるヘッドルームを持つ。
電源はDC9V(200mA以上)。コントロール配置の異なるベース用モデルを別途ラインナップ。
TAIKING’s REVIEW
プロの人たちが使っている理由がわかりました。
出た! これ知ってる(笑)。おもにスタジオ・ミュージシャンのペダルボードに入っていますが、なにしろ現場でよく見ます。
ああ、ハイファイな音だなあ! 優秀です。RATIOとか、いかにもコンプレッサーという感じのパラメーターが並ぶから取っつきにくく感じるかもしれないけど、ちゃんと意味を理解している人なら思ったとおりに使えます。コンプレッション具合がわかるメーターは直感的ですね。なるほど、プロの人たちがこれを使っている理由がわかりました。
これを使っているプロの多くは、前段にペダル・コンプとして置くか、バッファーみたいにかけっぱなしにしていますね。強いキャラクターを持たない優秀なサウンドだから、僕が使うならシグナルチェインの最後段、アンプ・シミュレーターのあとに入れたくなるけど、前段でも使ってみたい。ギターを持ち替えた時のレベルを合わせるのに使ってる人もいるんじゃないかな。
ORIGIN EFFECTS
Cali76 FET Compressor
【スペック】
●コントロール: ドライ、アウト、イン、レシオ、アタック、リリース、オン/オフ・スイッチ
●入出力端子:インプット×1、アウトプット×1
●電源:9Vアダプター
●外形寸法:64(W)×124(D)×58(H)mm
●重量:553g
【価格】
オープン・プライス(市場予想価格:66,000円前後)
【問い合わせ】
宮地商会M.I.D. https://miyaji.co.jp/MID/contact.php
ギター・マガジン2024年8月号
- 特集:カッティング“超”至上主義 Featuring コリー・ウォン
- カッティングに最適なエフェクターを探せ!〜注目のコンプレッサー、フェイザー、オートワウ、エンベロープ・フィルター16機種をTAIKINGが徹底試奏