パンクを象徴するジョー・ストラマーの愛器をポール・ウォーラーが完全再現 | フェンダーカスタムショップ Vol.4 パンクを象徴するジョー・ストラマーの愛器をポール・ウォーラーが完全再現 | フェンダーカスタムショップ Vol.4

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パンクを象徴するジョー・ストラマーの愛器をポール・ウォーラーが完全再現 | フェンダーカスタムショップ Vol.4

Fender Flagship Tokyoで取り扱うフェンダーカスタムショップの最新モデルを紹介する新連載、“Fender Custom Shop Masterpiece〜Guitar magazine Pick of the week〜”。第4回目は、シニアマスタービルダーのポール・ウォーラーがジョー・ストラマーの66年型テレキャスターを再現した、Limited Edition Masterbuilt Joe Strummer Telecasterをご紹介。

ギター撮影=星野俊

Fender Custom Shop
Limited Edition Masterbuilt
Joe Strummer Telecaster

Fender Custom Shop / Limited Edition Masterbuilt Joe Strummer Telecaster(前面)
Fender Custom Shop / Limited Edition Masterbuilt Joe Strummer Telecaster(背面)

パンクを象徴するジョー・ストラマーの愛器を
ポール・ウォーラーが完全再現

ジョー・ストラマーがザ・クラッシュ結成前から2002年に亡くなるまで愛用し続けた1966年製テレキャスターを、シニアマスタービルダーのポール・ウォーラーが数量限定で再現した1本。ジョーの激しいプレイとヘヴィ・ユースを物語るハードな傷やサビ、ステッカーのスレまでをも完全再現した。

まずはこのギターの歴史をおさらいしよう。1975年5月、ジョー・ストラマーはイギリス国籍を取得したがっていた南アフリカ出身のパメラ・ムールマンという女性と偽装結婚をする。婚約後、彼女から報酬を受け取り、それをもとに120ポンドでこの66年製テレキャスターを購入した。もともとは3トーン・サンバースト・カラーに3プライのホワイト・ピックガードというオーソドックスなルックスだった。

1976年にザ・クラッシュを結成すると、マネージャーのバーニー・ローズがセックス・ピストルズに対抗するため、見た目や衣装に対する変化を求めた。その結果、このギターのボディはピックガードも含め真っ黒に上塗りされる。一説によると知り合いのバイク・ショップの店員にお願いし、バイク用の塗料が用いられたとか。ほかにもステンシルで“NOISE”という文字がプリントされたり(80年代初頭に消えている)、“IGNORE ALIEN ORDERS(知らねえヤツらの言うことなんか無視しろ)”と書かれたステッカーが貼られるなど、パンクを象徴する見た目に変貌をとげた。

1977年に1st『The Clash』でデビューし、1979年の3rd『London Calling』で爆発的な人気を獲得すると、ライブの公演数が激増する。その間、ジョー・ストラマーは本器にプレイアビリティを求めるようになり、チューニングの安定性からブリッジ・サドルは6連に交換され、3〜4弦用のストリング・ガイドを増設。ペグはシャーラー製の物に取り替えられた。ザ・クラッシュの解散後、ジョー・ストラマー&ラティーノ・ロカビリー・ウォー名義でリリースされた楽曲「Trash City」(1988年)のステッカーも追加され、現在のような見た目に。

このように様々な手が加えられたギターを再現するのは相当なチャレンジだったようで、ポール・ウォーラーは“今までで一番大変でした”と語っている。もちろんパーツやサウンドは現代風にアップデートされており、ピックアップはホセフィーナ・カンポスによる手巻きの’67 Telecasterを2基搭載。ボディは厳選された2ピース・アルダーで、豊かなレゾナンスが得られるのが特徴だ。

すでにパール・ジャムのエディ・ヴェダーが本モデルをライブで使用しており、これからもこのギターを通じてジョー・ストラマーの意思は受け継がれていくことだろう。

ナットは丈夫なブラス製に交換されており、オリジナルを踏襲して本器にもブラス・ナットを採用。
ナットは丈夫なブラス製に交換されており、オリジナルを踏襲して本器にもブラス・ナットを採用。
66年製テレキャスターの再現なので、指板はラウンド貼りのローズウッド。
66年製テレキャスターの再現なので、指板はラウンド貼りのローズウッド。
ボディ・サイドにはザ・クラッシュのライブのセットリストが貼られている。
ボディ・サイドにはザ・クラッシュのライブのセットリストが貼られている。
長年ハードに弾き続けたことでボディの角が削れ、エッジが丸くなっている。ここも忠実に再現。
長年ハードに弾き続けたことでボディの角が削れ、エッジが丸くなっている。ここも忠実に再現。
ブリッジ・サドルが6連に交換されたほか、強いストロークでサドルがズレないようにジョー・ストラマーは1弦側に赤いクッション材を入れていた。
ブリッジ・サドルが6連に交換されたほか、強いストロークでサドルがズレないようにジョー・ストラマーは1弦側に赤いクッション材を入れていた。
ジャック・プレートは角型のメタル・タイプに交換されている。
ジャック・プレートは角型のメタル・タイプに交換されている。

Fender Custom Shop
Limited Edition Masterbuilt
Joe Strummer Telecaster

【Specifications】
●ボディ:2Pセレクト・アルダー with オフセット・シーム
●ネック:プレーン・グレーン・メイプル
●指板:3Aローズウッド
●ネック・シェイプ:’60s Oval “C”
●スケール:25.5インチ(64.77cm)
●ラジアス:7.25インチ(184.1mm)
●フレット:Jescar Vintage(45085)
●フレット数:21
●ナット:Brass
●ナット幅:1.620インチ(41.15mm)
●ピックアップ:Custom Shop Hand-Wound Josefina ’67 Single-Coil Tele(フロント/リア)
●ペグ:Schaller M6 Chrome-Plated Die-Cast Mini Tuners
●ブリッジ:6-Saddle String-Through-Body Tele with Steel Barrel Saddles
●コントロール:マスター・ボリューム、マスター・トーン、3wayピックアップ・セレクター
●付属品:デラックス・ハードシェル・ケース、ジョー・ストラマー・ストラップ、カスタムショップ特別認定証

【販売価格】
3,300,000円(税込)

【問い合わせ】
フェンダーミュージック TEL:0120-1946-60
https://jp.fender.com/products/limited-edition-masterbuilt-joe-strummer-telecaster

Fender Flagship Tokyoのここが見どころ!

Fender Flagship Tokyoの最上階・3階は、“ドリーム・ファクトリー”と称される、カスタムショップ専用の特別なフロア。ここでは、世界最高峰のクラフトマンシップが息づくギター/ベースの世界に、じっくりと没入することができる。

3階ロビーの壁には、アメリカ・コロナ工場で実際に使われているカスタムショップの塗装を使用したボディ・カラーが一面に敷き詰められた一角が。これらのカラーを見ながら、理想の1本をより具体的にイメージして、カスタムショップのギターをオーダーすることができる。オーダーを考えている人はもちろんだが、カスタムショップならではの美しい塗装をじっくり眺めたい人も要チェックだ。

Fender Flagship Tokyo

  • 所在地:東京都渋谷区神宮前1-8-10
  • 営業時間:11:00~20:00(年中無休/年末年始を除く)