MONOEYESが結成10周年を記念し、2025年9月3日(水)に5年ぶりとなる4thアルバム『Running Through the Fire』をリリースした。本記事では戸高賢史(g)がライブで使用するアンプを、本人の解説と共にご紹介しよう。
文=小林弘昂 機材撮影=小原啓樹
Todaka’s Amplifier
Friedman Amplification / BE-100 & 1970’s Marshall / 1960A
細美のサウンドに立ち向かうパワー・サウンド
MONOEYESでの戸高のアンプは、FriedmanのBE-100と70年代のマーシャル1960Aの組み合わせ。MONOEYES結成当初はDr.ZやBognerのアンプ・ヘッドを使用していたが、当時、細美が愛用していたDiezel Herber MKⅠのパワフルなサウンドに立ち向かうべく、2018年頃にBE-100を導入。
キャビネットのスピーカーはもともとCelestionのBlackbackが載っていたそうだが、戸高の好みの音色ではなかったため、現在は4発すべてが交換されており、上段2発はCelestionのG12M Greenback、下段2発はCelestionのVintage 30を搭載。

BE-100は100W出力の3ch仕様で、チャンネルはCLEAN/BE/HBEの中からセレクト可能。チャンネルの切り替えはフロント・パネルに設置されたミニ・スイッチ、もしくはフット・スイッチで行なう。プリ管には12AX7が4本、パワー管にはEL34が4本使用されている。
CLEAN chの各ノブは、CLEAN VOLUMEが1過ぎ、TREBLEが1、BASSが5過ぎの位置。BE/HBE chの各ノブは、GAINが3、MASTERが3、TREBLEが2手前、MIDDLEが5、BASSが4、PRESENCEが2過ぎの位置にセッティングされていた。
BE/HBE chのみに効くVOICEスイッチはやや明るめのサウンドが特徴の右側に、CLEAN chのみに効く3wayのBRIGHTスイッチも右側を選択。
戸高はフレーズによって足下のスイッチャーでアンプの各チャンネルを切り替えている。
Others

BE-100の上にはShureのGLXD16(ワイヤレス受信機)、イヤモニ、ピックが置かれていた。
Interview
細美さんのHerbertくらい強い
改造マーシャルっぽい感じが良いかなと思って。
MONOEYESでの戸高さんのアンプはFriedmanのBE-100ですが、このモデルを選んだ理由は?
これを買った時は細美さんはDiezelのHerbertを使ってたんですけど、Herbertの火力が凄くて(笑)。立ち向かっていくじゃないけど、そこに混ぜていくとなると、やっぱりあのくらい強い改造マーシャルっぽい感じが良いかなと思って導入しました。
マーシャルのキャビネットはビンテージのものですか?
70年代のやつだから、ビンテージになるのかな。スピーカーは全部換えています。もともとBlackbackのCelestionが載ってたんですけど、ちょっと好みじゃなかったので全部交換しました。
音作り的に、やはり細美さんのギターと対等に鳴る感じを目指したのでしょうか?
やっぱりレス・ポールとマーシャル系のアンプっていう組み合わせは本当に超鉄板で、めっちゃストロングな音がするんですよ。それに負けないようにするということは、いつも考えていますね。





