特集:鈴木茂とはっぴいえんど
名盤『風街ろまん』の発表から50年。はっぴいえんどとは一体何だったのか? 本誌2021年12月号ではおそらく初となる、ギタリスト・鈴木茂を主人公にしたはっぴいえんど特集を組んでみました。
アルバム3作品、
全曲に愛を込めて語る。
細野晴臣、大滝詠一、松本隆、鈴木茂によるバンド、はっぴいえんど。彼らはわずか3年間の活動で日本のロックの礎を築き、解散後はそれぞれ第一線で邦楽ポップスを牽引していきました。いわば、伝説のバンドです。
……と、ここまでは有名なお話。
本誌が声を大にして言いたいのは、”はっぴいえんどは日本が誇る屈指のギター・バンドだ”ということ。その担い手こそ今号の主人公、鈴木茂です。加入時は弱冠17歳。”天才ギター少年”と言われた彼は、あの個性の塊たちが作る世界をヴィヴィッドに彩ってみせました。
思い返せば、バンドが残した名作『風街ろまん』から、今年で50年が経ちます。本誌は、鈴木茂というギタリストとはっぴいえんどの価値をもう一度、本誌なりのやり方で見つめ直してみたいと思い立ちました。
そこで鈴木茂に全面的な協力をもらい、8時間を超える異例の取材を決行。はっぴいえんどが作り上げたすべての曲について詳細に語ってもらいました。本人の当時の使用機材、『風街オデッセイ』での最新機材レポ、はっぴいえんど特別ギター・スコアや奏法分析など、入魂の内容でお届けします。
まえがき:鈴木茂
はっぴいえんどというバンドは日本語ロックの祖として伝説的に語られますが、一体どんなバンドだったのか? 当事者の鈴木茂が、バンドにかける愛情を綴ります。

鈴木茂、オリジナル3作品を語り下ろす
ここから本特集の大目玉。『はっぴいえんど』、『風街ろまん』、『HAPPY END』の3作品を本人に振り返ってもらいました。取材時間は異例の8時間超! 合計31曲すべての楽曲を改めて聴き返しながら、全曲をじっくりと語り尽くします。




新作『SKYE』と鈴木茂のこれから
鈴木茂がはっぴいえんどの前に組んでいたバンド、”SKYE”がなんとデビュー・アルバムを発表。オリジナル・メンバーの小原礼(b)と林立夫(d)に加え、キャラメル・ママの盟友=松任谷正隆(k)が加入。新作についての思いと、これからの音楽活動について語ってもらいました。

はっぴいえんど在籍時の鈴木茂のイイ仕事
はっぴいえんどは当時、優秀なバック・バンドとしても名を馳せていました。バンド在籍中の鈴木茂が参加した作品にフォーカスし、珠玉のセッション・ワークを一挙紹介します。岡林信康、遠藤賢司、高田渡などなど、今も多くの人に愛される名作の数々をピックアップしました。

決定版! 鈴木茂の愛用機材
鈴木茂がはっぴいえんど時代に使用した機材を徹底リサーチ。『はっぴいえんど』(70年)、『風街ろまん』(71年)、『HAPPY END』(73年)という3枚のアルバムごとに分けて、彼がどんな楽器を使っていたかをみっちりご紹介します。今も大事に使い続けている1965年製ファイアーバードVと1969年製テレキャスターを特別に計測し、弦高のセッティングや貴重な内部の写真なども掲載!




『風街オデッセイ』での最新機材
11月初旬に日本武道館で行なわれた、松本隆作詞50周年イベント『風街オデッセイ』。はっぴいえんどとしての約35年ぶりのライブも披露した記念的イベントにおける、鈴木の使用機材をレポート!
※公演前のリハーサル時に撮影したため、多少の内容変更がございます。ご了承下さい。

ギター・スコアもはっぴいえんど!
恒例のギター・スコアははっぴいえんどの3曲をご紹介! 鈴木茂のギター・プレイが光る「はいからはくち」、「花いちもんめ」、「氷雨月のスケッチ」を選曲しました。
※電子版には収録されておりません
STUFF『Live At Montreux 1976』
職人集団の”エピソード・ゼロ”
1970年代半ばに結成され1980年代初頭に空中分解してしまうまでに、3枚のスタジオ盤と2枚のライブ盤を残したスタッフ。超売れっ子のスタジオ・ミュージシャンが集ったまさに玄人集団だったわけですが、蓋を開けてみれば耳馴染みの良いR&Bサウンドで、本国アメリカ(特に東海岸)を始め世界各国の音楽ファンを魅了しました。2008年に発掘された『Live At Montreux 1976』は彼らのアルバム・デビュー直前のライブ音源&映像で、まさに”ツイン・ギターがフロントのR&Bインスト・バンド”的なサウンド。冬の到来前に、コーネル・デュプリーとエリック・ゲイルという2人の名手のプレイに浸りましょう!


- 定価特別定価980円(税込)
- 品種雑誌
- 仕様A4変形判
- 発売日2021-11-12