PRSより、ジョン・メイヤー・モデル“SE Silver Sky”の新たなバリエーションが登場

　ヘッドストックはUS製モデルと同様に、PRS特有の形状を元にしつつ、ジョン・メイヤーのプレイ・スタイルを考慮したものにアレンジされている。

　おもな特徴は、リバース型であること、独自のペグ配置を採用していること、ヘッドストックに指が当たらないようナットから1弦のストリング・ポスト方向へのカーブが緩やかなものになっていることの3点だ。

　チューナーはビンテージ・スタイル。

　また、ジョン・メイヤー・モデルではチューニングの安定度をさらに高めるため、1、2、3弦のペグが通常よりもナットから遠い位置に取り付けられており、結果的に6つのペグが互い違いに並んでいる。これが先に書いた“独自のペグ配置”だ。

　ネックのシェイプは“635JM”。

　このシェイプは、1963年から64年にかけて製造されたビンテージ・ギターのネック形状を意識したもので、“635”という数字は両年の間の“63.5年”を意味している。

　指板材は、SE Silver Sky Mapleがメイプルで、SE Silver Skyはローズウッド。フレット数は22で、スケールは25.5インチ。

　指板のラジアスは、より広いプレイヤー層にとっての弾きやすさとバランスを追求した結果、US製モデルの7.25インチから8.5インチに変更されている。

　指板のインレイは、PRSの特徴であるバード・インレイをサイズダウンした“Small Birds”を採用。色はペグのボタンやトラスロッド・カバーとマッチしたグレーになっている。

　ネックはボルトオン方式でボディに接合。

　ネック・プレートの大きな“SE”の文字の下には、“SILVER SKY”および“JOHN MAYER MODEL”の文字とジョンのサインが入れられている。

　ピックアップはSE Silver Sky専用の635JM“S”を3基搭載。

　このシングルコイル・ピックアップは、US製のモデルに採用されている635JMと同様に芳醇なミドル・レンジを特徴とし、太く艶のあるクリーン・トーンだけでなく、歪ませた時にはバイト感とアタック感のあるサウンドを生み出す。

　コントロールは1ボリューム、2トーン、5ウェイのブレード・スイッチ。

　スティール製のトレモロは、クラシックなデザインを踏襲しつつも、ナイフエッジ・スクリューを装備することで、アーミング時のチューニングの狂いを最小限に抑制している。

　また弦振動がボディにダイレクトに伝わるよう、ブリッジをボディにベタ付けした状態で出荷される。これはジョン・メイヤー自身のこだわりによるものだ。