PRSのニュー・モデル“NF 53”　煌びやかに伸びる高音域をハムノイズなしで実現

　PRS Guitarsより、クラシックなサウンドとモダンなデザインが融合したパワフルなギター“NF 53”が登場した。日本国内での出荷は2023年6月下旬より順次開始されている。

　まずNF 53の外観と5種のカラー・バリエーションから見ていただこう。

　このNF 53は、PRS Guitars創業者のポール・リード・スミス氏が非常に気に入っている1953年製のビンテージ・ギターにインスパイアされて誕生したモデルだ。

　ボディ材はスワンプ・アッシュで、ネック材と指板材はともにメイプル。ボティとネックはボルトオンでジョイントされている。

　ボディ・トップの肘が当たる部分にはエルボー・カット、ボディ・バックの上部には身体にフィットさせるためのコンター加工が施されている。

　ピックアップはPRS Narrowfield DD（Deep Dish）を2基搭載。

　このNarrowfield DDは、通常よりも深めのボビンを使用して巻き数を多くし、マグネット間に金属プレートを挿入することで、より密度の高いパワフルなサウンドを生み出すように作られたピックアップだ。

　ちなみにこのギターのモデル名である“NF 53”の“NF”は、“Narrowfield”に由来している。このピックアップが本モデルにとってそれだけ重要なパーツであるということだろう。このことは以下で紹介するポール・リード・スミス氏のコメントからもうかがえる。

　コントロール・セクションはボリューム、トーン、3ウェイ・ブレード・スイッチで構成されており、シンプルかつ直感的なコントロールが可能。

　そしてスチール製のプレート・スタイル・ブリッジ、独自のボタン・デザインを持つPRSビンテージ・スタイル・チューナー、ニッケル・ハードウェアの組み合わせにより、豊かなサステインとパワフルなサウンド、チューニングの高い安定性を実現している。

　本モデルに対するポール・リード・スミス氏のコメントは次のとおり。自信作であることがうかがえる。

　次の動画はギタリスト／PRSのデモンストレーターのブライアン・イウォルド（Bryan Ewald）によるNF 53のデモ演奏と解説だ。日本語字幕付きなので、字幕機能をオンにして見てみよう。

　また次の動画はポール・リード・スミス＆リッチ・ハノン（Rich Hannon／PRS Artist Relations & Development）によるジャム・セッションを含む対談だ。こちらはNF 53とMYLES KENNEDYの2モデルを比較した内容になっている。

　なおMYLES KENNEDYは、NF 53と同時にリリースされたマイルス・ケネディのシグネチャー・モデルのことで、その仕様にはNF 53と共通する部分も多い。気になる人は本サイトで先日公開した記事をチェックしてほしい。

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