ジャクソンの新たなフラッグシップ・モデル“American Series Virtuoso”が発売　マーティ・フリードマンらが演奏する動画も公開

　ジャクソン（Jackson）のAmericanシリーズから登場したニュー・モデル“American Series Virtuoso”（アメリカン・シリーズ・ヴァーチュオーゾ）の国内販売が、2023年9月7日（木）より開始された。

　1980年に南カリフォルニアで生まれたジャクソンは、ハードロックやメタルの名手たちのニーズを取り入れた最初のギター・ブランドとなり、その後も40年以上にわたり、テクニカルでハイスピードな演奏に対応する機能を備えた楽器を、多くのギタリスト／ベーシストたちに提供し続けてきた。

　また2022年に発表されたAmericanシリーズは、カリフォルニア州にあるフェンダーのコロナ工場で製作される。コロナ工場製のフラッグシップ製品ラインはジャクソンにとって初で、長い歴史を持つこのブランドの新たな章の幕開けを象徴するシリーズでもある。

　そして今回発売されたAmerican Series Virtuosoは、Soloist SL3に続くAmericanシリーズの第2弾にあたる。

　ではAmerican Series Virtuosoの各パーツを見ていこう。

ボディ

　ボディ材はアルダーで、ボディ・カラーはSatin Shell Pink、Specific Ocean、Mystic Blue、Satin Blackの4種類。

　また長時間にわたるプレイも快適にこなせるよう、ネックのヒール部には人間工学に基づいて設計された“ハンドシェイク”ヒールという新構造が採用されている。

ヘッドストック／ネック／指板

　ヘッドストックの表側にはボディとマッチしたカラーが使われている。

　ネックは3層のキャラメライズド・メイプルの間に2層のメイプルを挟んだ5ピース構造。安定性を提供するグラファイトの補強ロッドも内蔵され、ボルトオン方式でボディに固定されている。

　ストリーク・エボニーの指板にはロールド・エッジ処理が施されている。また12〜16インチのコンパウンド・ラジアスにより、丸みを帯びたナット付近ではコードやリフを容易に弾くことができ、平らに近いハイ・ポジションではスピーディなソロ・プレイができる。

　指板サイドのドットには、暗いステージでも容易にポジションを視認できる蓄光素材のLuminlay（ルミンレイ）を採用。

　またヒールマウントのトラスロッド調整ホイールにより、素早いネック調整を可能にしている。

ピックアップ

　ピックアップはハムバッカーを2基搭載したHH構成。

　ブリッジのSeymour Duncan JB TB-4は高出力でパワフルなローエンドを鳴らし切り、ネックのSeymour Duncan ‘59 SH-1Nはガラスのようなハイエンドと抜けの良いミッド・レンジで多くのジャンルをカバーする多彩なトーンを生み出す。

コントロール

　2つのドーム型のノブはボリュームとトーン。ブレード・スイッチは 5ウェイ。

　ブレード・スイッチの各ポジションで選択されるピックアップとコイルは次のとおり。

ハードウェア

　ハードウェアには、Floyd Rose 1500 Series Double Lockingトレモロや、Gotoh MG-Tロッキング・チューナーなど、プレミアムなパーツが選ばれており、大胆でアグレッシブな演奏にも対応するとともに、安定性の高いチューニングも実現している。

　以上がAmerican Series Virtuosomのおもな仕様だ。

動画 「The Virtuoso Mega Shred | American Series Virtuoso」

　また本モデルの発売を記念し、YouTubeのJackson Guitarsチャンネルでは、ミーシャ・マンソー、デイヴ・デイヴィッドソン、マーティ・フリードマン、デビー・ゴフ、クリント・タスティンの5人（登場順）がギター・セッションをくり広げる次の動画が公開された。American Series Virtuosomのサウンドはもちろんのこと、各人のプレイ・スタイルの違いも存分に楽しめる内容になっている。

関係者コメント

　最後に、この動画に参加したマーティ・フリードマンおよびデビー・ゴフの2名と、ジャクソン・ブランドをその傘下に置くフェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーションのCMOを務めるエヴァン・ジョーンズのコメントを紹介しよう。

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