初めて買った1冊、ギター人生を変えた号、今でも読み返すあの企画ーーー私たちが40年間で作った480冊のギター・マガジンをすべて見渡すと、そんな1冊が誰にでもあるはず(ありますよね?)。
ということで、40年分の表紙をすべて下に並べてみました! それぞれの画像の下にある「#私のギタマガこの1冊」ボタンを押して、ツイッターでつぶやいてみてくれませんか?
書店や楽器店に並んだギター・マガジンがあなたの手に渡り、どのようなストーリーを生み出したのか。作り手からは見えないギター・マガジンの物語を、私たちにも聞かせて下さい。
1980年11月、ギター・マガジンの歴史がスタートした。米Guitar Player誌と編集提携を結び、海外の生の情報を日本へ届けるとともに、国内のトップ・ギタリストたちのインタビューや連載もたっぷりと収録した唯一無二の存在に。そして世はフュージョン戦国時代。リー・リトナーのセミナーや渡辺香津美、高中正義、ロベン・フォードなど、当時のトップ・ギタリストが表紙を彩っていた。ちなみに、創刊号は380円!!
ポップスにもギター・ロック要素がどんどん導入されていった90年代、ギタマガが注目したのは“ブルース”だった。1990年にはスティーヴィー・レイ・ヴォーンの死去を受けた追悼特集、『コンプリート・レコーディングス』が日の目を浴びたロバート・ジョンソン、そして1993年3月号『THE BLUES GUITAR GIANTS』、1999年のエリック・クラプトン総力特集など、定番ブルース・ギター企画はこの時代に根付いたのだ。
これまでの表紙はギタリストにフォーカスすることがほぼ100%。2000年代になって初めてギター本体だけで表紙を制作したのだ(意外!)。それが2004年1月号『Gibson Les Paul Reference Guide』。その後もスティーヴィー・レイ・ヴォーン特集ではナンバー・ワンが表紙を飾り、2008年にはフェンダー・テレキャスターを表紙に据えた総力特集を展開。ちなみに、付録CD号が登場したのも、この2000年代なのだ。
ガンダムが表紙の1月号から幕を開けた2010年代。通算400号記念特集はピック特集だったり、2016年にはフェンダー・ジャズマスター、ビザール・ギター、ギブソンSG、ポール・リード・スミス Custom 24と4号連続本体表紙が続いたりと、何でもござれ! また2010年代後半にはひとつのネタを深堀する“特集主義”へ移行。永久保存版を銘打つ企画が増えたため、より頑強な平綴じ(背表紙のある仕様)に変更された。
さてさて、まだ始まったばかりの2020年代。音楽を取り巻く環境がガラッと変わってしまった今、ギター・マガジンがやるべきことは変わらない。とにかくギターのカッコ良さを伝えるだけ。ギターという楽器が持つ生々しさや力強さが、今こそ必要なんじゃないかと思う。そして2020年8月、ギター・マガジンはWEBサイトをオープンしました。本誌&ギタマガWEBを駆使して作ってやりましょう、ギターの時代!!