2020年に結成50周年を迎え、現在のツアーでの来日も期待されるドゥービー・ブラザーズ。日本では「チャイナ・グルーヴ」や「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」など、初期の楽曲が“往年のアメリカン・ヒッツ”という扱いでより広く知られている印象が強い。しかし彼らはその後、マイケル・マクドナルド(k,vo)の加入をきっかけに当時の流行であるAORに急接近し、バンドとしての絶頂期を迎えることとなる。
今回はその“マイケル・マクドナルド期”を中心として、その前後も含めた『スタンピード』(1975年)から『ワン・ステップ・クローサー』(1980年)までのドゥービーズを特集する。ギター・サウンドの変化、その中心にいたギタリストであるパット・シモンズ&ジェフ・バクスターの役割について考えていこう。
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Contents
ドゥービー・ブラザーズ物語
〜“アメリカン・ロック”を体現した男たち
今なお愛されるドゥービー・ブラザーズ。幾度のメンバー・チェンジを経てきた彼らの道のりを辿っていく。
マイケル・マクドナルドの加入、トム・ジョンストンの脱退
〜ドゥービーズとAORとの邂逅
マイケル・マクドナルドの加入、トム・ジョンストンの脱退でドゥービー・ブラザーズはどのように変わったのか。ギター・サウンドの変化を軸に探っていく。
パット・シモンズが率いた
ドゥービー・ブラザーズのアメリカン・グルーヴ
ドゥービー・ブラザーズ創設メンバーの1人、パット・シモンズ。サウンドの方向性が変化しても“らしさ”を保ったのが彼のギターだった。
AORへの移行期を優雅に泳ぎきった、
ジェフ・バクスターという鬼才
マイケル・マクドナルドがバンドを牽引しAOR色を強めていった時期、ジェフ・バクスターはどのような役割を担ったのか。
ジェフ・バクスターが振り返る、
自身が参加したドゥービー・ブラザーズ時代
ジェフ・バクスターのスペシャル・インタビューをお届け! 自身が所属していた当時のドゥービー・ブラザーズについて振り返ってもらった。