またひとり、僕らのギター・ヒーローがいなくなってしまった。エドワード・ヴァン・ヘイレン、ライトハンド奏法を“発明”し一般化させた偉大なギタリスト。彼の圧倒的なプレイはもちろん、あのブラウン・サウンド、フランケンシュタインやウルフギャングなどの印象的なギター、そして楽しそうに弾く姿や笑顔など、僕たちはあらゆる面でエディに首ったけなのだ。“ギターはカッコ良い!”、“ギターって楽しい楽器なんだ!”と教えてくれたエディに感謝の意を伝えるため、ギタマガWEBでは彼の追悼特集を企画。さまざまな形でエディから影響を受けた5人の名手に、世代を超えて愛されるエディの魅力について話を聞いてみた。
Photo by Ross Marino/Getty Images
Contents
エドワード・ヴァン・ヘイレン
1978年の初々しいお宝インタビュー
エディ追悼特集に先駆け、1978年7月に日本ツアーから帰国したばかりの若き日のエディが語った貴重なインタビューをお届けしよう。ぜひヴァン・ヘイレンの楽曲を聴きながら読み進めてほしい。
Introduction|ヴァン・ヘイレンはなぜこんなにも愛されるのか
なぜヴァン・ヘイレンは僕たちをこんなにも惹きつけるのか。エディ追悼特集の冒頭は、バンドが、エディが、なぜ世代や国を超えて愛されたかを、彼らの歩みを追いながら考えていきたい。
Interview|高崎晃が憧れた
エディ・ヴァン・ヘイレンという男
エディの音を永遠に語り継ぐため、彼の魂を色濃く受け継ぐギタリストたちの声を借り、その偉大さを読者の皆さんにお届けしたい。まずは、エディを“神のような存在”と言う日本の至宝=高崎晃の言葉から。
Interview|弓木英梨乃
“イマの世代”にも響くエディの音
平成生まれの実力派ギタリスト、弓木英梨乃ーー彼女は知らず知らずのうちにエディの影響下にいたという。世代を飛び越えてギター弾きを惹きつけるエディの魅力を、リアルタイム世代ではない彼女の言葉から探っていこう。
Interview|マーティ・フリードマンから見た“エディ・ヴァン・ヘイレン”というヒーロー
エディとの出会いから、彼とのエピソード、圧倒的なカリスマ・ギタリストであるマーティをもってして“真のギター・ヒーローは彼しかいない”と言わしめるエディの魅力について、存分に語ってもらおう。
Interview|TAKUYA
“ギターの神”を超えたエディの魂
JUDY AND MARYでメガヒット曲を多く生み出し、お茶の間にロック・ギターを響かせたTAKUYAもまた、エディ・ヴァン・ヘイレンに魅入られたギタリストのひとりだった。エディの訃報が届いたすぐあと、献杯から始まった彼のYouTube配信からは、やり切れない思いと尊敬の念がひしひしと伝わってきた。改めて、不世出のギター・ヒーローについて、TAKUYAの視点から語ってもらおう。
Interview|真壁陽平
“セッション名手”が秘めるエディ愛
国内屈指のセッション・ギタリストもエディ愛に溢れる人物だった。真壁陽平───藤井フミヤや斉藤和義、あいみょん、米津玄師のサポートなど、さまざまなアーティストから絶大な信頼を集めている名手だ。仕事で求められるギターの方向性は違えど、エディの影響をたっぷり受けている真壁に、その秘めた熱い愛情を語ってもらおう。
愛器の変遷から探る
エディ・ヴァン・ヘイレンのギター観
エディ・ヴァン・ヘイレンがシーンに与えた衝撃は、その楽曲やライトハンド奏法などのプレイ面だけではない。当然のことながら、彼が手にしている“あの印象的なギター”もキッズの心をわしづかみにした。ここではギターという楽器に対するエディ独自の姿勢を、彼の使用ギター変遷を追いながら探っていこうと思う。