速弾きの練習だけで上達できる? | ギター知恵袋:071 速弾きの練習だけで上達できる? | ギター知恵袋:071

速弾きの練習だけで上達できる? | ギター知恵袋:071

ギター初心者に贈るQ&A集。あなたの疑問に答えます!

文:いちむらまさき
*この記事は書籍『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』(リットーミュージック刊)の内容を転載したものです。

Q:
速弾きがしたいと思ってギターをはじめたので速弾きが上手くなる練習だけをするつもりです。

A:

“速弾きができる”ということは“遅いテンポでも弾ける”ということです。

遅いテンポに乗って遅く弾こうとしたらできないのに“速弾きはできる”と考える人がいますが、それは勘違いです。本気で速弾きがしたい、上手くなりたいのなら、“遅く弾くことの重要さ”も認識しましょう。

速弾きは遅く弾くよりも難しいと考える人がいますが、必ずしもそうではありません。音と音の時間間隔が長くなる“遅く弾くこと”ゆえの演奏面の高度さもあるのです。

弾きたい曲がたまたま音楽習得の適切な順番にあるものであればラッキーですが、往々にしてそうではありません。弾きたい曲をちゃんと演奏する人になりたければ、遅いテンポで弾けることも重要視して下さい。

例えばコピーした楽曲を、最初から原曲と同じ速さのテンポで弾き始めるのではなく、まずは遅いテンポで練習して弾けるようになってから、だんだん原曲の速さに近づけていくという順序で練習するクセをつけておくときちんと上達します。

“弾けてるフリをするギタリスト”にはならないように。

速弾きギタリストのイメージ

『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます! 知らなきゃ損するギター知恵袋』

著者いちむらまさき
品種電子書籍
発売日2015/12/10
ISBN9784845621262

いちむらまさき プロフィール

岐阜出身のギタリスト&ウクレリスト&ライター。音楽制作、ソロ・ギター・スタイル、インストラクターなどで活動。

様々な雑誌に記事を書きつつ、『ギター・コードを覚える方法とほんの少しの理論』、『楽譜を見えるのがうれしくなる方法とプレイに直結させるコツ』、『音楽理論がおもしろくなる方法と音勘を増やすコツ』、『コード進行を覚える方法と耳コピ&作曲のコツ』、『ピアノでコードを覚える方法とほんの少しの理論』、『ギターを弾いているだけで音感がアップする方法』、『ブルース・ギターをはじめる方法とプレイ幅を広げるコツ』、『ギター・スケールを覚えないでアドリブをはじめる方法』、『ウクレレのお手入れ&お手軽カスタマイズを楽しむ本』、『ジャズコで聴き比べる歪みエフェクター97』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本』、『100個のフレーズを弾くだけで飛躍的にギターが上達する本 リズム強化編』、『ギター上達100の裏ワザ』、『ギター作曲100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDエレクトリック・ギター』、『アコギ上達100の裏ワザ』、『耳コピ上達100の裏ワザ』、『ライブ上達100の裏ワザ』、『ウクレレ上達100の裏ワザ』、『目で見て確認DVDウクレレ』、『気づいた人から上手くなる! ギタリストのハテナに答えます!』、『ギターで作曲する方法とほんの少しのコード理論』(すべてリットーミュージック刊)などを執筆。

東京でギター/ウクレレ楽器教室も。

◎公式サイト→https://blog.goo.ne.jp/ichimuramasaki