2024年10月、現体制になって2枚目のアルバム『Eunoia』をリリースしたenvy。本作のリリース・ツアー、“tour of eunoia 2025_Japan”の追加公演である7月5日(土)Spotify O-WESTでのライブにて、河合信賢、yOshi、滝 善充の3人の機材撮影を行なった。本記事では、滝 善充が本公演で使用したギターを本人の解説と共にご紹介しよう。
取材・文=小林弘昂 機材撮影=小原啓樹
Taki’s Guitar
ESP
ST Type

王道スペックのSTタイプ
envyでの滝のメイン・ギターは、2023年から使用しているESPのSTタイプ。ヘッド・ロゴがEDWARDSのものになっているが、これは滝の要望によるもの。今後、このSTタイプがESPから発売されるかもということで、そのプロトタイプ的な1本なのだという。
ボディはアルダー、ネックはメイプル、指板はローズウッドというオーソドックスな材構成で、コントロールはピックアップ・セレクター、マスター・ボリューム、マスター・トーンというシンプルな仕様なのも滝らしいセレクトだと言える。
ピックアップは出力が抑えられたロー・パワーのものが3基搭載されており、envyではリアかフロントしか使用しないとのこと。ハーフ・トーンのサウンドは歪ませると引っ込んでしまうという理由から、3wayピックアップ・セレクターを採用している。
弦はElixirもしくはD’Addario NYXLの.010〜.046で、チューニングはドロップDにセッティング。
Interview
本当に普通のセッティングの
STタイプなんですよ(笑)。
現在のメインはSTタイプなんですね。
以前まではNavigatorのTLタイプでしたが、ESPの方から“良い感じの作ったから使って!”と、このSTタイプを作っていただいて。今後、ESPの普通のラインでこれを発売するかもということで、そのプロトタイプみたいなものでもあるんです。本当に普通のセッティングのSTタイプなんですよ(笑)。
普通のSTタイプなんですか(笑)。
そうなんです。ボディはアルダーです。裏にはちゃんとスプリングも入っていて、ハの字に3本張っていますね。ヘッドの形は私のオリジナルで、SUFFERヘッドと呼ばれるものでございます。ロゴは私の要望でEDWARDSロゴにしていただきました。
ピックアップはどのポジションを使用していますか?
ロー・パワー・ピックアップが載っていて、明るい曲がフロント、激しめの曲はリア。そのどっちかですね。センターは凹んだりするので、あんまり使わないです。
ピックアップ・セレクターは3wayなんですね。
こだわりの3wayです。ハーフ・トーンを歪ませると面白い音はしますけど、引っ込んじゃうだけなので、envyではまったくいらない音ですね。TLタイプのミックス・ポジションは使えるので、TLタイプの時はミックスで弾いていました。













