yOshiがenvyの最新ツアー“tour of eunoia 2025_Japan”で使用したアンプを本人が解説! yOshiがenvyの最新ツアー“tour of eunoia 2025_Japan”で使用したアンプを本人が解説!

yOshiがenvyの最新ツアー“tour of eunoia 2025_Japan”で使用したアンプを本人が解説!

2024年10月、現体制になって2枚目のアルバム『Eunoia』をリリースしたenvy。本作のリリース・ツアー、“tour of eunoia 2025_Japan”の追加公演である7月5日(土)Spotify O-WESTでのライブにて、河合信賢、yOshi、滝 善充の3人の機材撮影を行なった。本記事では、yOshiが本公演で使用したアンプを本人の解説と共にご紹介しよう。

取材・文=小林弘昂 機材撮影=小原啓樹

yOshi’s Amplifier

Mesa/Boogie / Dual Rectifier & Emperor Cabinets / 4×12RS

envyのローを支える音作り

yOshiのアンプは、もともとenvyが所有していたMesa/BoogieのDual Rectifierと、昨年4月にオーダーしたEmperor Cabinetsの4×12RSというキャビネットの組み合わせ。

Dual Rectifierは100W出力で独立2ch仕様の初期型。yOshiは本機でクリーンと歪みを作り、足下のフット・スイッチでCH1とCH2を切り替えている。河合信賢(g)と中川学(b)の間のレンジ感を担っているため、セッティングはドンシャリで、あまり前に出ないような音作りを心がけているとのこと。

Emperor Cabinetsはシカゴに工房を構えるキャビネット・ブランド。この4×12RSには対角線で同じ12インチ・スピーカーが搭載されており、向かって右上と左下にはCelestionのG12H-75 Creambackが、左上と右下にはCelestionのVintage 30が搭載されている。

本当は両方のスピーカーをマイキングしたいそうだが、この日は左上のVintage 30のみをマイキング。マイクはaudio-technicaのAT3035(コンデンサ)が立てられていた。

Interview

僕がDFで、ノブさんがMF、
滝がFWみたいな(笑)。

yOshiさんのアンプはDual Rectifierですね。

Mesa/Boogieの音は好きですけど、特に理由はないんです。これは先代の飛田(雅弘)さんがいた時からあったアンプで、たぶんサブだったんですよね。飛田さんとノブさんの2人がTriple Rectifierを使っていて、そのサブとしてDual Rectifierがあって、今は僕が使っているというだけで。僕はエフェクターで音を作るのが好きなので、Dualで十分かなと。

セッティングのコツはありますか?

基本的に歪みはドンシャリで出していて、なるべく前に出ないようにしています。でも日によって変えるので、アンプに貼られているシールは気にしないほうがいいです(笑)。

そうなんですね(笑)。

envyのレイヤーは一番上に滝がいて、その下にノブさんがいて、その下に僕がいて、さらにその下に中川さんがいるという感じなんですよ。サッカーで言うと、僕がディフェンダーで、ノブさんがミッド・フィルダー、滝がフォワードみたいな(笑)。なので自分がエフェクターとかで雰囲気を出して、ノブさんと中川さんの間のレイヤーを作るのが役割ですね。滝とノブさんと哲さんの3人が前に出れるように下で支えます。

キャビネットは珍しいEmperor Cabinetsのものです。詳細を教えてもらえますか?

これは4×12のRSというタイプです。去年の4月に注文して、8月くらいに届きました。スピーカーは対角線で同じものが入っていて、向かって右上と左下はG12H-75 Creamback、左上と右下はVintage 30なんですよ。個人的には両方のスピーカーをマイキングして出したいんですけど、今日は片方だけという状態で(笑)。

今日のマイキングはVintage 30だけですね(笑)。

Emperorって日本で使っている人はほとんどいないですよね。僕はオーダーして輸送してもらったんですよ。本当は6×12のキャビネットが欲しかったんですけど、問い合わせてみたら、“日本には輸出できない。4発なら大丈夫”と言われて、これにしたんです。でもやっぱり6発が欲しくて、輸送の問題は自分がアメリカに行った時になんとか対応しようとしたら、“今はバックオーダーが多すぎて注文をストップしていて、再開するまで待ってて”ということで。

サウンドの印象は?

ボトムが出ます。本当はSGよりもレス・ポールとかを使ったほうが“ドーン!”と音が下にくるんですけど、やりすぎるともったりするというか、お腹いっぱいになっちゃうので、少しライトにしていますね。このRSより、SSっていうシリーズのほうが下が出るんですよ。最初はそっちと迷ったんですけど、RSのほうがenvyやSALLTに合うかなと思ったんです。