Nishgaki Guitars/Arcus Forma – Organic Texture 大渡亮が国産ブティック・ギターを一挙試奏! Nishgaki Guitars/Arcus Forma – Organic Texture 大渡亮が国産ブティック・ギターを一挙試奏!

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Nishgaki Guitars/Arcus Forma – Organic Texture 大渡亮が国産ブティック・ギターを一挙試奏!

国産ブティック・ギター・ブランドのビルダーや仕掛け人たちに、音楽的なルーツやギター製作の哲学を聞いた『にっぽんのエレキ人 2026』では、各ブランドのオリジナル・ギター18本をDo As Infinityの大渡亮が徹底試奏! その試奏部分をWEBでもお届けしよう。今回はNishgaki GuitarsのArcus Forma – Organic Texture。

取材/文=鈴木伸明 撮影=星野俊 デザイン=須藤廣高

Nishgaki Guitars/Arcus Forma – Organic Texture

【Specifications】⚫︎ボディ:ミズメザクラ(トップ)、マホガニー(バック) ⚫︎ネック:マホガニー ⚫︎指板:マダガスカル・ローズウッド⚫︎フレット:22 ⚫︎スケール:635mm ⚫︎ピックアップ:コレクテラ・シグネチャーHB-Ⅳ ⚫︎コントロール:ボリューム、トーン、3ウェイ・ピックアップ・セレクター ⚫︎ブリッジ:シュローダー・ストレート・バック・ストップテイル ⚫︎ペグ:ゴトー ⚫︎価格:1,430,000円(税込)

和材をふんだんに使用した工芸品の佇まい

 兵庫県三木市を拠点にするニシガキ・ギターズは、西垣祐希がデザインから製作までを一貫して手がける2012年にスタートしたギター・ブランドである。大工であった祖父の影響もあり、14歳からギター作りをスタートしたという西垣のこだわりが詰まった個性派モデルは、小沼ようすけ、柴崎浩などプロからの信頼も厚い。

 試奏したArcus Formaは、マホガニーをくり抜いたサイド&バックに、水目桜のトップ材を貼り合わせてあり、センター・ブロックが入ったセミ・アコースティック構造となっている。ピックアップは、オリジナルのCollectera Signature HB-IVを2基搭載。ネックはマホガニー、指板はマダガスカル・ローズウッド。ほかではなかなか見ることのない水目桜の鮮やかな杢目を始め、吉野杉(ヘッド)、栃(ピックガード)、楓(トラスロッド・カバー)といった和材をふんだんに使用している点にも注目したい。

Builder’s Voice

西垣 祐希 このギターのトップ材は水目桜という日本の木を使っています。水目桜は、メイプル的に使うと硬すぎて良さが出ないんですが、セミ・ホロウ・ボディはトップ材の厚さを調整できるので、試行錯誤しながら材料本来の音を個性として活かすようにしています。いい材料が手に入らないからいい音にできないという言い訳はしたくないんです。和材もできるだけ活用して、材料の良さをどうやって音として定義できるかが大事だと考えています。

Owatari’s Impression
余韻があるのにアタックがシャッキリと出る

大渡亮 デザインといい、カラーリングといい、こだわりが感じられます。水目桜という和材は初めて見ました。ボディが軽くて、持った感じのバランスがとてもいいですよ。一般的なセミアコよりも、ボディにフィットする感じがあります。ネックは太めで厚みがあり、個人的に安心できるシェイプ。

 生音の鳴りがよくて、すでにいい音がしそう。アンプでクリーン・トーンにすると、太くて艶のある音がします。クランチ気味のトーンでは噛みつきがあって、ブルージィなフレーズを弾きたくなりますね。セミアコには珍しいラップアラウンド・ブリッジなので、速いパッセージにもついてくる反応の速さがあります。ホロウ・ボディの余韻があるのに、アタックがシャッキリと出る。フロントは甘く、センターは張りがあって、いい音だと思います。右手のニュアンスが出るので上級者向けかもしれませんが、やる気にさせてくれる音ですね。少し歪ませてソウル、ブルース系で使ってみたい。

Brand Information

ブランド設立:2012年
所在地:兵庫県三木市
問い合わせ:nishgakiguitars@gmail.com
公式HP:nishgakiguitars.com

Nishgaki Guitars