ギター初心者におくる、ギター・エフェクターの基礎知識100連発! 意外と知らない、今さら聞けない、そんな時のペダル辞典としてもご活用あれ!
文=今西勇仁(Limetone Audio) イラスト=OKMT
第93回:レンジってどういう意味ですか?
“レンジ”とは、音の周波数帯の幅や範囲のことを指します。ものすごく低い音から、ものすごく高い音まで出ていることを“レンジが広い”と表現し、逆にものすごく低い音や高い音が含まれていないことを“レンジが狭い”と言います。別の言葉で、レンジが広いことを“ハイファイ”、狭いことを“ローファイ”とも言います。
レンジが広いほうがいいのか、狭いほうがいいのかは、ケース・バイ・ケースです。例えば音源を作る最終工程でのミックスの場合、レンジは広く扱えたほうが損失なくリアルな音を届けられるので、広いほうが向いています。
一方、ギターなど単体の楽器の場合、レンジが広すぎるとギターっぽくないキンキンした音になるので、ある程度レンジが狭く、整理された音のほうが好まれる傾向にあります。具体的には楽器のトーン回路のコンデンサがあることでキンキンした音が抑えられ、シールド・ケーブルを経由することで余分な帯域が落とされ、最終的にみんなに親しまれているギターらしい音になります。
あえて必要以上に高域や低域をカットしたローファイ・サウンドを狙って入れることで、その瞬間だけ別世界で鳴っている音のように演出することもできますので、アイディア的にレンジを操作してみるのも面白いです。

著者プロフィール
今西勇仁(いまにし・ゆうじん)
ギタリスト/サウンド・エンジニア。エフェクター・ブランド、Limetone Audioのサウンド・デザイナー。 “サンレコ・ミックス・ダウン・コンテスト2006”に入賞し、その後多くのミュージシャンの楽曲のミックスを手がける。また、自身もギタリストとして、アーティストのサポート活動や、レコーディングに参加。並行してプロミュージシャン向けの機材の開発、モディファイを行なう。 2017年に開催された、“第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト”(主催:TOKYO EFFECTOR)での優勝を機にLimetone Audioを設立。プレイヤー目線での商品開発、設計を行ない、現在多くのプロの現場で使用されている。各種製品は全国の楽器店で販売中。 2020年よりYouTubeチャンネルをスタート。メーカーの枠にとらわれずに、エフェクターや機材の楽しみ方を皆さまにお伝えします。
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