2026年5月にEP『合奏する、エンジン』をリリースしたThe Novembers。6月4日(木)Zepp DiverCityにて行なわれたワンマン・ライブにて、小林祐介(vo,g)とケンゴマツモト(g)の機材撮影を行なった。本記事では、ケンゴマツモトが当日使用したアンプを本人の解説とともにご紹介。
取材・文=森部真衣 機材撮影=星野俊
Kengo’s Amplifier
・Dr.Z / MAZ-38 Senior Head & Marshall / 1936

煌びやかクランチを生む
友人から譲り受けた1台
ケンゴが現在使用しているアンプは、Dr.ZのMAZ-38 Senior Head。38W出力のモデルだ。以前はアキマツネオが改造を施したマーシャルのJCM2000を使用していたが、2023年頃から現在のセットへ移行したという。本機は、かつてギターを弾いていた友人の家に置かれていたもので、譲り受けたものだそうだ。
アンプでクランチ・サウンドを作るケンゴは、MAZ-38の煌びやかなサウンドと、音量を上げすぎなくても太いサチュレーションが得られる点を気に入っているとのこと。

インプットは“Hi”を選択し、各ノブはVOLUMEを9時過ぎ、TREBLEを9時過ぎ、MIDDLEを1時、BASSを9時過ぎ、MASTERを10時に設定。REVERBとCUTはオフになっていた。
本機はEQのノブを上げることで歪みも増す設計となっており、MIDDLEを上げることで、煌びやかな高音域を損なうことなく、中音域にサチュレーションを加えたまとまりのあるサウンドを生み出すことができるという。
キャビネットはマーシャルの1936を使用。以前は4発仕様の1960AXを組み合わせていたが、“The Novembersのステージの中音にスピーカー4発はいらないな”と感じていたそうで、2発仕様のキャビネットへの変更を検討していたという。そこで、普段利用しているスタジオに置かれていた1936と、自身が所有していた1960AXとの交換を持ちかけ、1936を手に入れたそうだ。
Others
この日は使用されなかったが、アンプ横にはE-Bowが用意されていた。アンコールで演奏する楽曲は直前まで決めないことが多いため、セットリストにE-Bowを使用する曲を含んでいなくても、念のためステージ上に置いているという。
BLANKEY JET CITYのグッズであるシガー・ケースには、ピックを収納しているそうだ。
Interview
“かわいそうだ、宝の持ち腐れだ!”って
散々言って譲ってもらいました(笑)。
Dr.ZのMAZ-38を使い始めたキッカケは?
昔バンドをやっていた友達の家に遊びに行ったら、これが転がってたんですよね。彼は今はもうバンドをやっていないので、“かわいそうだ、宝の持ち腐れだ!”って散々言って譲ってもらいました(笑)。
以前はアキマツネオさんが改造したJCM2000を使っていたと思うのですが、現在のアンプに変えたのはいつ頃ですか?
けっこう経ちますね。コロナ明け、ライブができるようになった時くらいだったと思うので、2023年頃だった記憶があります。
キャビネットも、以前はスピーカーが4発搭載されているマーシャルの1960AXを使用していましたが、現在は2発仕様の1936に変わってますよね。
アキマさんが改造したアンプを使っていた頃から、The Novembersのステージの中音にスピーカー4発はいらないなという気持ちがあったんですよ。でも自分のスタイルで1発だと真っ直ぐすぎるので、2発は欲しいなと思っていたんです。
それで、いつも使っていたスタジオに1936が置いてあったので、スタジオの人に“1936と自分のキャビネットを交換してほしい”とお願いして、4発のキャビネットと2発の1936を交換してもらいました(笑)。
MAZ-38の気に入っているところは?
とにかく音が煌びやかなんですよね。僕はアンプで若干クランチさせたいんですけど、前に使っていたアンプだと大音量を出さないと自分の好みのクランチが出なかったんですよ。でもMAZ-38に関しては、自分がステージで出したいちょうどいい音量感で太いサチュレーションが得られるので、そこにすごく感動しましたね。サチュレーションさせても埋もれないし、キラキラしたところが担保されたまま出るのが気に入っているポイントです。
アンプ側で基本のクランチ・サウンドを作っているんですね。
自分は一旦アンプで基本のトーンを決めて、そこにいろいろ加算していくような感じです。
MIDDLEが強めに設定されていましたが、セッティングのポイントはありますか?
もともとこのアンプは、EQを上げるだけでもけっこう歪んでいくんですよね。自分はレンジの真ん中あたりで良い感じにサチュレーションしたらいいなと思っているので、そういうセッティングになっています。アンプが持つ煌びやかな部分も残しつつ、サチュレーションでまとめているみたいなイメージですね。
2026年6月4日(木)ZeppDiverCity
【Setlist】
01. みんな急いでいる
02. November
03. 消失点
04. BOY
05. Ghost Rider
06. Xeno
07. HERO
08. The Singing Engines
09. 遥か彼方
10. 合奏 -Hold me Hold me Hold me-
11. Cashmere
12. Down to Heaven
13. Bad Dream
14. Hamletmachine
15. Morning Sun
16. Rainbow
-Encore-
17. 再生の朝
作品データ

『合奏する、エンジン』
The Novembers
MERZ
2026年5月20日リリース
―Track List―
01. HERO
02. The Singing Engines
03. 遥か彼方
04. 合奏 -Hold me Hold me Hold me-
―Guitarists―
小林祐介、ケンゴマツモト
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