ギター・マガジン 2020年11月号 ギター・マガジン 2020年11月号

ギター・マガジン 2020年11月号

特集:横山健
[KEN YOKOYAMA]

ギター・マガジン2020年11月号の表紙巻頭は、約5年ぶりのオリジナル作品『Bored? Yeah, Me Too』をリリースしたKen Yokoyama。横山健と相方=南英紀による楽しいギター・トークのお時間ですよ! そして今月は、力の入ったミニ特集もたくさん収録しています。ということで、各特集の編集担当に、それぞれの企画のレコメンド・コメントをもらいました。「自分が担当している企画が一番おもしろい!」、みんなそう思って編集していますから、注目ポイントは彼らに聞くのが手っ取り早いでしょう〜。

さあ、愛するギターの話をとことんしよう。

横山健 [Ken Yokoyama]

初となったミニ・アルバム『Bored? Yeah, Me Too』リリースに伴なって、Ken Yokoyama名義としては約5年ぶりに横山健をフィーチャーします。

今回の特集テーマは、一緒にとことんギター・トークをすること。新作で使ったモデルの話やギター・プレイの解説はもちろんですが、今欲しいギターだとか、ギターを買う日の喜びだとか、普段僕らが立ち話でするような雑談も余すところなく収録しています。

やはり、ギタリストたるもの、ギターの話をしている時が一番自然で素敵ですから。こんなご時世だからこそ……ではありませんが、そんな何気ないお話をしっかりしたかったのです。

付き合ってくれた健さん&南さんに感謝です!

── 編集担当:山本諒

1970年のピート・タウンゼント

今から50年前のロック・シーンを振り返ると、豊穣の季節だったという感慨が否応なしに湧いてくる。そこにはさまざまなギタリストがおり、自己表現や音楽という枠の破壊、あるいは拡張を目論んで切磋琢磨していた。

そのギタリストの中のひとりが、今回特集したザ・フーのピート・タウンゼントだ。

モッズの代表格であったザ・フーは、内省を深めるうちに壮大な物語であるロック・オペラ作『Tommy』にたどり着く。この深遠な作品を引き下げて、彼らの持つエモーショナルのすべてをステージに還元した時期が1970年ではなかろうか。

ライブ盤の金字塔、『Live At Leeds』に代表される当時のピートに迫るべく、機材やプレイはもちろん、彼の精神性にまで肉薄した本特集。ぜひ、ご覧下さい!

── 編集担当:新見圭太

スティーヴィー・ワンダーに学ぶ、コード進行の極意

今月の奏法特集はスティーヴィー・ワンダー!

ギタリスト的にはジェフ・ベックでお馴染みの「Superstition」や、レッチリもカバーした「Higher Ground」といったファンキー系楽曲が人気のスティーヴィーですが、今回はメロウで鮮やかな“コード進行”にフォーカスしてみました。

世界中で愛され続けるとびきりポップな名曲の数々。その裏には既存の音楽セオリーを軽々と飛び越える、意外性と直感に満ちたスペシャルなコード進行が隠されているんです。

原曲の多くにはギターが入っていなかったり(入っていてもあまりコードは追っていなかったり)、鍵盤的なキー設定がギターには少々難しかったりもしますが、ギター向きにモデリングしたダイヤグラム譜例が中心なので心配ご無用。

「Sir Duke」や「Don’t You Worry ‘Bout a Thing」などを題材に、奥深きスティーヴィーのコード進行の世界に飛び込んでみて下さい!

── 編集担当:田中雄大

リンク・レイ 永遠の不良的サウンド

『ランブル 音楽界を揺るがしたインディアンたち』という映画が公開されていることをご存知ですか?

ネイティブ・アメリカンをルーツに持つミュージシャンたちに焦点を当てた作品なのですが、中でも最重要人物が、今回本誌で取り上げたリンク・レイです。

彼が1958年に発表したインスト曲「Rumble」は、その攻撃的なディストーション・サウンドが波紋を呼び、何と一部の放送局で放送禁止となったそうで……(ちなみにその理由は、“少年犯罪を助長するから”)。かのピート・タウンゼントやジミー・ペイジも「Rumble」のギターにシビレまくったそうです。

これはギタマガとして見逃せない!と、ミニ特集を組むことに至りました。

リンク・レイのバイオグラフィ、使用ギター、必聴盤をコンパクトにまとめたので、彼を知る入口となれば幸いです。

── 編集担当:辻昌志

ギター・マガジン 2020年11月号
  • 定価本体800円+税
  • 品種雑誌
  • 仕様A4変形判
  • 発売日2020-10-13