ギリシャ発のエフェクター・ブランドCrazy Tube Circuitsのエフェクト・ペダル4モデルが、東京・国分寺を拠点とするギター屋funk ojisanのYouTubeチャンネルにて試奏・紹介されている。
動画で紹介されているのは、オールアナログ・デュアル・プリアンプ/エンハンサー“Heatseeker”、オーバードライブ&ペダル・アンプの“Crossfire”、“HI POWER”、そしてスプリング・タンク搭載リバーブ・トレモロの“White Whale V2”だ。
ここでは、登場した各モデルの特徴を解説する。
Heatseeker
![](https://guitarmagazine.jp/wp-content/uploads/2025/02/2025-0211-crazy-tube-circuits-funk-ojisan-0002.jpg)
アンガス・ヤングが使用していた機材セットアップのトーンにインスパイアされて作られたHeatseekerは、パッシブ・シリーズ・エフェクト・ループにより、2つのセクション間にペダルを接続したり、独立したエフェクトとして別々に使用可能なオールアナログのデュアル・プリアンプ/エンハンサーだ。
ペダル右側ではSchaffer Vega Diversity Systemのプリアンプ/トーンエンハンサー回路を、左側はマーシャル・アンプ・イン・ア・ボックス“JTM45”、“1959 Super Lead”、“JMP 2203”をそれぞれ再現した。
Crazy Tube Circuits
Heatseeker
【スペック】
●電源:DC9V(センターマイナス)
●消費電流:115mA
●寸法(幅×長さ×高さ): 119 x 97 x 53 mm
●重量:422g
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
Quanta International https://quanta-intl.jp
Crossfire
![](https://guitarmagazine.jp/wp-content/uploads/2025/02/2025-0211-crazy-tube-circuits-funk-ojisan-0003.jpg)
ミッドハンプオーバードライブとリッチなクリーン・トーンを持つアンプを組み合わせたCrossfireは、真空管アンプの経路を踏襲したオールアナログ回路により、本格的なアンプ・トーンとフィーリングを提供。クリッピングのトグルスイッチは、シンメトリカル(オリジナル)かアシンメトリカル(非対称)かを選択でき、非対称クリッピングでは、タッチセンシティブなドライブ特性が向上する。
ヘッドルームスイッチは、高ヘッドルームのソリッドステート整流4x6L6パワーアンプ、または真空管整流と低ワット数の2x6L6パワーセクションによる低ヘッドルームとサグを選択可能。
このモデルも、パッシブ・エフェクト・ループにより、オーバードライブとアンプ・イン・ボックスの間に愛用のペダルを接続してオリジナルのリグを構築することができる。
Crazy Tube Circuits
Crossfire
【スペック】
●電源:DC9V(センターマイナス)
●消費電流:最大83mA
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
Quanta International https://quanta-intl.jp
HI POWER
![](https://guitarmagazine.jp/wp-content/uploads/2025/02/2025-0211-crazy-tube-circuits-funk-ojisan-0004.jpg)
デュアルバンド・トーン・コントロールを装備したシリコン製ブースト/オーバードライブ・ペダルとブリティッシュ・アンプを組み合わせたHI POWERは、クラシックなブースト/オーバードライブの回路を正確に再現することを目指した一台。
70年代初期サウンドのバリエーションを切り替えられるトグル・スイッチを備え、有名なブリティッシュ・チューブ・アンプを踏襲したオール・アナログ回路を持つHI POWER。ヘッドルーム・トグル・ スイッチは、4基のEL34による100Wパワー・セクションの高いヘッドルームと、1組のEL34による50Wパワー・セクションの低いヘッドルームとコンプレッションを選択可能だ。
前出2モデル同様、パッシブ・エフェクト・ループにより、オーバードライブとアンプ・イン・ボックスの間に愛用のペダルを接続できる。
Crazy Tube Circuits
HI POWER
【スペック】
●電源:DC9V(別売パワー・サプライ、センターマイナス)
●消費電流:最大84mA
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
Quanta International https://quanta-intl.jp
White Whale V2
![](https://guitarmagazine.jp/wp-content/uploads/2025/02/2025-0211-crazy-tube-circuits-funk-ojisan-0005.jpg)
White Whale V2は、60’s アメリカン・ヴィンテージアンプに搭載されているリバーブ・トレモロのサウンドをエフェクトペダルサイズで再現した初代モデルに、新たなコントロール・ノブおよびスイッチを追加搭載したアップグレードバージョン。右側がリバーブ・セクション、左側がトレモロ・セクションで構成される。
●リバーブ・セクション(右側)
筐体内部にスプリング・タンクを搭載したリバーブ・セクションは、初代モデルからヘッドルームが追加され、チューブアンプに搭載された自然で温かみのあるリバーブサウンドを再現可能とした。
●トレモロ・セクション(左側)
初代モデルから継承した「TUBE」「OPTO」、追加搭載された「HARM」タイプ・モードを選択でき、トレモロ・セクションの位置をリバーブ・セクションより前段か後段に配置できる「tremolo fx order toggle switch」も備えたことで、各モードに応じた音作りを楽しめる。
Crazy Tube Circuits
White Whale V2
【スペック】
●電源:DC9V(センターマイナス)
●最大アイドル時消費電流:145mA
●最大ラインレベル消費電流:180mA
【価格】
オープンプライス
【問い合わせ】
Quanta International https://quanta-intl.jp