2nd作『Hot Fun In The Summertime』(1970年)の冒頭に収められたファンキー・チューン「Caprice’s Green Grass」を題材にフレディ・ロビンソンのプレイをチェック! 譜例はアドリブ・ソロ部分の出だしをシミュレートしたものだ。
採譜・解説=久保木靖
アドリブ・ソロの冒頭をサンプリング!
鉄板のマイナー・ペンタ+ブルーノートで“つかみ”はOK
①はE7一発の曲調に対し[Eマイナー・ペンタトニック・スケール+ブルーノート]で“つかみ”を取りにいく場面。ブルーノート(A#音)を組み込んだ上行ライン、そしてG音(m3rd)にクォーター・チョーキングで味付けするなど、ブルース系の定番リックだ。
②③はロビンソン得意のポリリズム・フレーズで、2ヵ所とも3音フレーズをくり返すごとにフレーズが裏返るような聴こえ方になる。そのスリリングなリズムとループによる盛り上がりはジャズファンク必須!
④⑤⑥は高音弦から低音弦へ向かうスウィープ・ピッキング。とは言え、現代的なきっちりしたスウィープではなく、“チョップ”に近いラフな弾き方こそがファンキーなニュアンスを出す秘訣だ。
ギター・マガジン2017年3月号
『進撃のジャズファンク』
フレディ・ロビンソンに興味のある方は、ぜひギター・マガジン2017年3月号も電子版などでチェックを! 本特集の始まりである『進撃のジャズファンク』では、グラント・グリーン、メルヴィン・スパークス、ブーガルー・ジョー・ジョーンズ、オドネル・リーヴィー、ジョージ・ベンソンなど、ジャズファンクの名手を紹介しています。