皆さんは“テレキャスター警察”をご存知だろうか?(もしくは覚えているだろうか?) 数年前にSNSのあるアカウントが、オリジナル・テレキャスター原理主義に基づき、改造テレキャスターや派生モデルを摘発(紹介)する“#テレキャスター警察”というネタ集的なシリーズ投稿を行なっていて、ギター(特にテレキャス)好きの間ではけっこう話題だった。
本特集は、その懐かしいテレキャスター警察に対して、こんな大物のこんな改造テレを摘発できるものならしてみろ!という挑戦の意味を込めて(もちろん冗談です)、ロック史に名を残すスーパー・ギタリストたちが愛用した改造テレキャスターをご紹介したい。
文=細川真平 Photo by Christopher Simon Sykes/Hulton Archive/Getty Images
Contents
ジェフ・ベックと“テレギブ” 世界で最も有名な“改造”テレキャスター
ジェフ・ベックの“テレギブ”は、世界で最も有名な改造テレキャスターと言ってよいだろう。セイモア・ダンカンはどのような流れでこのギターの改造を施したのだろうか。
「天国への階段」を奏でた伝説の名器!
ジミー・ペイジとドラゴン・テレキャスター
ジミー・ペイジを象徴するギターとして、レス・ポールと並び立つドラゴン・テレキャスター。その改造の歴史と、アフター・ストーリーをお届けしよう。
エリック・クラプトンがブラインド・フェイスでの相棒として選んだ、ストラト・ネックのカスタム・テレキャスター
エリック・クラプトンがクリームを解散し、自身の音楽を追求し始めたブラインド・フェイスで選んだのは、テレキャスターだった。ストラト・ネックを持つ印象的なこの1本の正体は?
キース・リチャーズと“ミカウバー” ロックで無骨なテレキャスター
ローリング・ストーンズ、そしてキース・リチャーズのアイコンとなったテレキャスター=“ミカウバー”。その歴史を探っていこう。
ロビー・ロバートソンの改造テレキャスター ボブ・ディランの音楽を温かく包み込んだハムバッカー・サウンド
ロビー・ロバートソンがボブ・ディランとのツアー時から使い始め、長く愛用し続けていたテレキャスター。その改造の歴史を追う。