コード・フォームを自分で作る 初心者集まれ! 指板図くんのギター・コード講座 第22回 コード・フォームを自分で作る 初心者集まれ! 指板図くんのギター・コード講座 第22回

コード・フォームを自分で作る 
初心者集まれ! 指板図くんのギター・コード講座 第22回

今回と次回は、単純なコードを変化させて別のコードのフォームを作る方法を紹介します。これができるようになると、コードブックをいちいち見る必要はなくなります。

文・図版作成=ギター・マガジン編集部

今回は、初心者にも押さえやすいCのロー・コードを元にして、そこからC6、C7、C△7、Csus4、Cadd9のフォームを作る方法を説明します。

予備知識

Cのロー・コードからC6、C7、C△7、Csus4、Cadd9のフォームを作るために必要な予備知識は次の3つです。

  1. Cのロー・コードのフォーム
  2. C、C6、C7、C△7、Csus4、Cadd9の構成音
  3. Cメジャー・スケール

これらはすべて本講座で解説してきたことですが、以前の回を読み返すのが面倒な人も多いと思いますので、ここで要点をまとめておきます。

1. Cのロー・コードのフォーム

Cのロー・コードのフォームは次の図のとおりです。

2. C、C6、C7、C△7、Csus4、Cadd9の構成音

コードの構成音に関しては、本講座の第6回から第10回にかけて詳しく説明しましたが、今日の内容に関係のある部分だけを抜き出すと、次の表のとおりとなります。それぞれのコードの構成音を、度数と音名で書いています。

コード名構成音
C135
C61356
C7135♭7
シのフラット
C△71357
Csus4145
ファ
Cadd91359

3. Cメジャー・スケール

Cメジャー・スケールについては、本講座の第4回で説明しました。Cメジャー・スケールとは要するにドレミファソラシドのことです。そのドレミファソラシドを12345678と言いながら弾く練習も紹介しました。

なおCメジャー・スケールはギターの指板上の色々なポジションで弾けますが、今回必要となるのは、開放から3フレットまでを使ったポジションだけです。次の譜面と図で示した範囲内が弾ければ問題ありません。

必要な予備知識は以上です。

ロー・コードのCの各弦の度数を知る

C以外のコードを作る方法を知る前に、まず元となるCのロー・コードの各弦が、ルートに対して何度の音にあたるかを調べましょう。

やり方は簡単です。5弦3フレットのドからCメジャー・スケールを弾き始め、1弦開放まで続けます。この時、「ドレミファソラシドレミ」を「1234567123」と口で言いながら弾くようにします。

そして、Cのロー・コードを構成する5弦3フレット、4弦2フレット、3弦開放、2弦1フレット、1弦開放が、それぞれ何度の音になっているかを確認します。結果は次のとおりです。

  • 5弦3フレット → 1
  • 4弦2フレット → 3
  • 3弦開放 → 5
  • 2弦1フレット → 1
  • 1弦開放 → 3

なお、どの弦をどの指で押さえるかを、これまでは手の絵で示してきましたが、ここから先は図が煩雑を避けるため、次の図のように手の絵は使わずに表現します。

さらに以下の本文では、度を示す数字を’5’のようにシングル・クォーテーションでくくります。他の意味を持つ数字と明確に区別するためです。

ではいよいよ、Cを変化させて別のコードのフォームを作る方法を説明しましょう。

CからC△7を作る

まずCのフォームからC△7のフォームを作ってみましょう。

最初に両者の構成音を比較します。Cの構成音は’1’(ルート・完全1度)、’3’(長3度)、’5’(完全5度)です。そしてC△7の構成音はそれに’7’(長7度)を足したものとなっています。

コード名構成音
C135
C△71357

ということは、Cのロー・コードのフォームを少し変化させて、’7’の音も鳴るようにすればよいわけですね。

しかしその前に、’7’の音がどの弦のどのフレットにあるかを見つける必要があります。これは5弦3フレットのドからCメジャー・スケールを弾くことで探します。

次の図のように、ドレミファソラシ(’1234567’)のシで手を止めて下さい。すると、2弦開放が’7’であることがわかります

そして、追加すべき’7’の音を、無理なく押さえられる指使いを考える必要があるわけですが、この場合はCのロー・コードで2弦1フレットを押さえていた人差指を、ただ弦から離せばOKです。これでC△7の出来上がりです。簡単ですね。

なお、人差指を離すことによって2弦1フレットの’1’の音は失われてしまいますが、’1’は5弦3フレットでも出しているので問題ありません。

CからC6を作る

次にC6のフォームを作ってみましょう。

C6の構成音は、Cの構成音に’6’(長6度)を足したものです。

コード名構成音
C135
C61356

‘6’がどの弦のどのフレットにあるかは、先と同じように5弦3フレットのドからCメジャー・スケールを弾くことで探します。ドレミファソラ(’123456’)のラで手を止めて下さい。すると3弦2フレットが’6’であることがわかります

そしてCのロー・コードに3弦2フレットを加えると、C6のフォームが出来上がります。5弦3フレットは小指で押さえ、3弦2フレットは薬指で押さえます。

ところで、このフォームでは、3弦開放の’5’の音が失われてしまいました。また、ほかには’5’を出している弦がありません。これでも良いのでしょうか? 答えは「良い」です。コードにおいて、’5’(完全5度)は省略しても大丈夫なのです。

*完全5度が省略可であることは、第8回「四和音とは?」の「補足1:完全5度は省略されることが多い」でも説明しました。

CからC7を作る

次にC7のフォームを作ってみましょう。

C7の構成音は、Cの構成音に’♭7’(短7度)を足したものです。

コード名構成音
C135
C7135♭7
シのフラット

‘♭7’は’7’よりも半音低い音なので、まずは’7’がどこにあるかを探し、それを1フレット下げればよいわけです。先ほどのC△7の項目で調べたとおり、’7’は2弦開放にあります。……が、開放弦よりも低いフレットは存在しません。

そこで、ドレミファソラシ(1234567)のシを2弦ではなく、3弦上で弾くようにします。すると3弦4フレットが’7’であり、3弦3フレットが’♭7’であることが判明します

そしてCのロー・コードに3弦3フレットを加えれば、C7のフォームの出来上がりです。Cのロー・コードの指使いはそのままに、余っていた小指で3弦3フレットを押さえればOKです。

なお、このフォームでは、先のC6と同じく’5’は失われますが、問題ありません。

CからCsus4を作る

次にCsus4のフォームを作ってみましょう。

Csus4の構成音は、Cの構成音の中の’3’(長3度)を’4’(完全4度)に「差し替えたもの」です。’4’を「足したもの」ではありませんので、ご注意下さい。

コード名構成音
C135
Csus4145
ファ

‘4’がどこにあるかは、これまでと同じようにCメジャー・スケールを弾きながら探します。ドレミファ(1234)のファで手を止めると、4弦3フレットが’4’であることがわかります。しかし、そこからさらに続けてソラシドレミファ(5671234)弾いていくと、1弦1フレットも’4’であることがわかります

このように、目的の音が低音弦で見つかった場合は、同じポジション内の高音弦に1オクターブ上の音もあるはずですので、それも探してみましょう。

そして4弦3フレットと1弦1フレットの両方を押さえれば、Csus4のフォームが出来上がります。

CからCadd9を作る

最後にCadd9のフォームを作ってみましょう。

Cadd9の構成音は、Cの構成音に’9’を加えたものです。

コード名構成音
C135
Cadd91359

‘9’(長9度)というのは、’2’(長2度)の1オクターブ上の音です。これもCメジャー・スケールを弾いて、9番目の音がどこにあるかを探しましょう。なお、これまで通りだと「ドレミファソラシドレ」を「123456712」と数えるところですが、ここで見つけたい音は’9’なので、「’123456789’」と数えます。’9’は2弦3フレットにあることがわかります

そしてこの2弦3フレットを小指で押さえれば、Cadd9のフォームの出来上がりです。

今回はここで終わりです。次回はCコードのフォームを変化させてCmを作り、そのCmからCm7を作り、さらにCm7からCm7(9)を作る方法をハイ・コードのケースで紹介します。

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初心者だって大丈夫! コードが自分で作れちゃう! 指板図くんのギター・コード講座

本講座を書籍化した本です。オールカラーで144ページ。電子書籍もあります。

【CONTENTS】
◎コードとは?コード進行とは? 
◎Cの構成音と、いろいろな押さえ方 
◎C6、C7、C△7の構成音と、いろいろな押さえ方 
◎Cメジャー・スケールを覚えよう 
◎ルートとは?度とは? 
◎コードの構成音一覧 
◎三和音とは? 
◎四和音とは? 
◎テンション・コードとは? 
◎omit3とは?add9とは?sus4とは? 
◎分数コードとは? 
◎続・分数コードとは? 
◎コードは平行移動で覚えよう 
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