MONOのTakaakira ‘Taka’ Gotoがライブで愛用する2本の66年製ジャズマスター MONOのTakaakira ‘Taka’ Gotoがライブで愛用する2本の66年製ジャズマスター

MONOのTakaakira ‘Taka’ Gotoがライブで愛用する2本の66年製ジャズマスター

2025年7月5日(土)Spotify O-WESTにて行なわれたenvyの『Eunoia』リリース・ツアー、“tour of eunoia 2025_Japan”追加公演に、盟友MONOがゲスト参加した。本記事では、Takaakira ‘Taka’ Gotoがライブで使用した2本のジャズマスターを本人による解説と共にご紹介しよう。

取材・文=小林弘昂 機材撮影=小原啓樹

Taka’s Guitars

1966 Fender
Jazzmaster

1966 Fender / Jazzmaster

魂と直結する永遠のメイン

Takaのメイン・ギターは、90年代半ば、当時新大久保にあった“Hyper Guitars”で購入した1966年製ジャズマスター。それまでは69年製ストラトキャスターをメインにしていたTakaだったが、ケヴィン・シールズに大きな衝撃を受けジャズマスターの購入を決意。最初は自分に合う個体とめぐり合わなかったが、本器を試奏した時はストラトと同じような感覚で弾けることと、ストラトとジャズマスターの間のようなサウンドに驚いたという。

特に気に入っているのは倍音で、“魂とコネクトできるようなサウンドが出る”とコメントしている。購入当初は新品のようにピカピカだったそうだが、30年近く使い続けたことで貫禄あるルックスに変化。

入手後、誤作動を防ぐためにプリセット・コントロールの配線をカット。ペグが折れたり、ジャック付近のピックガードが割れたり、ブリッジが動いてしまうという問題が出てきた時はHyper Guitarsにてメインテナンスをお願いしているそうだ。

ピックアップはおもにフロントを選択。演奏中はボリューム・ノブをかなりいじっており、楽曲やフレーズによって音の丸みや明るさを変えているとのこと。

弦はErnie BallのHybrid Slinky #2222(.009〜.046)で、チューニングはレギュラー。


1966 Fender
Jazzmaster

1966 Fender / Jazzmaster

1音下げ用の66年製

「Run On」と「Com(?)」では全弦1音下げチューニングにセッティングされた66年製ジャズマスターが使用された。2005年に入手したもので、本器もかなりハードに使われてきたことがわかる。

ドット・ポジション・マークとバウンド・ネックというスペックは65年後半から66年半ばまでの短い間しか製造されておらず、Takaはこのルックスを気に入っているとのこと。

Interview

バインディングがないと
落ち着かないんですよ(笑)。

2本のジャズマスターはどちらも66年製なんですよね?

そうですね。メインはレギュラー・チューニングで、サブはチューニングを下げて「Run On」と「Com(?)」で使います。Tamakiさんのベースも同じ66年製なんですよ。

サブはいつ手に入れたんですか?

2005年だったと思います。メインは30年前に買って、MONOのアルバムは12枚全部これで録っていますね。

2本の改造点はありますか?

ブリッジが動くのでネジを若干高くしたりして動かないようにしたり、ペグが折れたことがあったのでHyper Guitarsさんに何度か直してもらっていますけど、基本はオリジナルです。ドット・ポジションでバインディングがあるジャズマスターって1年くらいしか作られてないんですけど、バインディングがないと落ち着かないんですよ(笑)。だからこれが大好きなんです。

メインは30年近く弾き続けているので、Takaさんのサウンドには欠かせない1本ですね。

ソウルと直結できて、本当に自分の声みたいですね。倍音が特別なんです。

Fender/Jazzmaster