MONOのYodaがライブで愛用する2本のストラトキャスター MONOのYodaがライブで愛用する2本のストラトキャスター

MONOのYodaがライブで愛用する2本のストラトキャスター

2025年7月5日(土)Spotify O-WESTにて行なわれたenvyの『Eunoia』リリース・ツアー、“tour of eunoia 2025_Japan”追加公演に、盟友MONOがゲスト参加した。本記事では、Yodaがステージに用意した2本のストラトキャスターを本人による解説と共にご紹介しよう。

取材・文=小林弘昂 機材撮影=小原啓樹

Yoda’s Guitars

1974 Fender
Stratocaster “No.2”

MONOのサウンドを支える74年製

Yodaのメインの・ギターは、1974年製ストラトキャスター。MONOで初めてスタジオに入った際のサウンドが素晴らしく、Takaから“機材は全部変えないでね!”と言われたこともあり、もう1本所有している同仕様の74年製ストラトキャスターを長年使い続けていたが、この3年ほどはNo.2と呼ばれる本器をメインにしている。過去にはジャズマスターを使用したこともあったが、あまりしっくりこず、ストラトキャスターに戻したことも。

アッシュ・ボディでこの年代特有の重さがあり、Yoda曰く“ボディが鳴っている感じではない”とのこと。

ピックアップはすべてSeymour DuncanのClassic Stack STK-S4に交換。Yodaはフロント・ピックアップをメインで使用している。ブリッジ・サドルは60年代のものに交換され、オリジナルの3点留めネック・ジョイントは4点留めに改造されている。

弦は長年Ernie BallのHybrid Slinky #2222(.009〜.046)を愛用しており、チューニングはレギュラーにセッティング。

Fender/Stratocaster

Fender
Jimi Hendrix Stratocaster

1音下げ用のジミ・ヘンドリックス・ストラト

「Run On」で使用されたのは、メキシコ製のジミ・ヘンドリックス・ストラトキャスター。全弦1音下げチューニングにセッティングされていた。ピックアップはすべてSeymour DuncanのYJM Fury Stratに交換されている。

2018年に購入したもので、Yodaは“バランスが良いサウンド”とコメント。

Fender/Jimi Hendrix Stratocaster

Interview

クラシック・ピアノの音に
似ているなと感じます。

メインの74年製ストラトキャスターの改造点は?

ピックアップがSeymour DuncanのClassic Stack STK-S4になっていたり、アッセンブリーも全部変わったりしています。サブのピックアップも同じスタック・タイプにしていますね。これはメキシコ製のジミ・ヘンドリックス・モデルなんですけど。

ジミ・ヘンドリックス・ストラトは1音下げ用なんですよね。

そうです。こっちはメインよりもバランスが良くて。1音下げだし、そういう音のチューニングにしています。

このストラトを手に入れたのは?

Dahm(d)が入る前なので、2018年くらいですね。

メインの74年製を長年弾き続けてきたことで、音の変化はありましたか?

ネックが動いちゃったりするんですけど、サステインのバランスが悪くないんですよね。ボディがアッシュで凄く重くて、たぶんネックが軽いんですよ。なのでボディが鳴っている感じではないです。Gotoさんのギターは60年代の感じの鳴り方をしているですけど、僕のストラトは“ギュッ”としている。例えるならピアノみたいで、クラシック・ピアノの音に似ているなと思います。

弦はどこのメーカーのものを?

Ernie BallのHybrid Slinky(.009〜.046)です。ずっとこれですね。