エリック・クラプトンがMTVの『Unplugged』で演奏したのが1992年1月16日。2022年は30周年イヤーにあたる。そして昨年にリリースした新作『LADY IN THE BALCONY: LOCKDOWN SESSIONS』もアコースティックのセッションであったため、本作を思い起こした人も多いのではないだろうか。“アコースティック・クラプトン”に改めて注目が集まる今、当時のギター・シーンに絶大な影響を及ぼしたこのライブ名演について、ブルース・カバーとそのルーツに焦点を絞り、考えていこう。
イラスト=山本蛸
Contents
エリック・クラプトン『Unplugged』はどんな作品だったのか?
ちょうど今から30年前、世界中のギター・ファンたちに多大な影響を及ぼした『Unplugged』ついて、改めて振り返っておこう。
「Before You Accuse Me」と、
エリック・クラプトンとボ・ディドリー
ボ・ディドリーが“エラス・マクダニエル”名義で書いた「Before You Accuse Me」。クラプトンのカバー版の特徴は?
「Hey Hey」と、
エリック・クラプトンとビッグ・ビル・ブルーンジー
クラプトンの「Hey Hey」をコピーしたアコギ・プレイヤーは多いのでは? オリジナルと聴き比べて、そのリスペクト度合いを感じてほしい。
「Nobody Knows You When You're Down and Out」と、
エリック・クラプトンとスクラッパー・ブラックウェル
スタンダードとして多くのアーティストがカバーした「Nobody Knows You When You're Down and Out」。クラプトン版のオリジナルとは?
「Walkin' Blues」と、
エリック・クラプトンとマディ・ウォーターズ
この「Walkin' Blues」を原曲との比較して、クラプトンの中に潜むロバート・ジョンソンの影を見つけ出してほしい。
「Alberta」と、
エリック・クラプトンとボー・カーター
マディ・ウォーターズもカバーした「Corrina Corrina」、歌詞違いの「Sweet Alberta」。クラプトンは「Alberta」をどう調理した?
「San Francisco Bay Blues」と、
エリック・クラプトンとジェシー・フラー
明るくリラックスした「San Francisco Bay Blues」。カズーでのメロディなど、オリジネイター=ジェシー・フラー的アレンジも聴きどころ!
「Malted Milk」と、
エリック・クラプトンとロバート・ジョンソン
ロバート・ジョンソン楽曲でもなかなかにマニアックなチョイス。RJ愛感じる選曲のカバーを聴いていこう。
「Rollin' and Tumblin」と、
エリック・クラプトンとマディ・ウォーターズ
マディ・ウォーターズの代表曲「Rollin' and Tumblin'」。スライド・スタイルの違いを聴いて感じてみよう。
「Worried Life Blues」と、
エリック・クラプトンとビッグ・メイシオ
CDではデラックス・エディションに収録された「Worried Life Blues」。クラプトンがなぞったのは?