ジョン・メイオール……往年の英国ブルース・ロック好きなら深い感慨を禁じ得ないビッグ・ネームだろう。その名伯楽が約60年間に及ぶ長きプロ・キャリアをまっとうした。英ガーデン紙は過去の記事の中で“ジョン・メイオールほど、ブルースの歴史に残る名士と呼べる英国人はいない”と、氏の功績を称えている。ギタマガでも、彼の偉大な足跡をさまざまな角度から追っていこう。
文・安東滋 Photo by Michael Ochs Archives/Getty Images
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エリック・クラプトン(後編)〜黄金のプレイ・スタイル形成 ジョン・メイオールを支えた3名の英国レジェンド・ギタリスト
ザ・ブルースブレイカーズ在籍期は、後の長いキャリアの土台となるクラプトン・マナーの骨子が形成された飛躍の時代。つまりギター・スタイル形成の面でも大きな意義のある実り多き期間であった。
ピーター・グリーン(前編)〜クラプトンの後継者に抜擢 ジョン・メイオールを支えた3名の英国レジェンド・ギタリスト
ブルースブレイカーズにエリック・クラプトンの後任ギタリストとして指名されたピーター・グリーン。加入当時、ピーター・グリーンは(46年10月生まれなので)若干19歳。
ミック・テイラー(前編)〜クラプトンから享受したプレイ・エッセンス ジョン・メイオールを支えた3名の英国レジェンド・ギタリスト
1967年7月、ピーター・グリーンの脱退を受けて、ジョン・メイオールはブルースブレイカーズの後継ギタリストに若き“天才少年”、ミック・テイラーを指名する。英国ブルース系ギタリストとしての王道を歩むサラブレッド・プレイヤーの鮮烈デビューである。ちなみにミック・テイラーは(1949年1月生まれなので)加

ジョン・メイオールの足跡を知る必聴アルバム5選
ジョン・メイオールは生涯にわたって数多くの作品を残してきたが、その中からギタリスト目線で“まずはこれを味わうべし!”という必聴アルバムを5枚選んでみた。これらの名盤に収録されたトラック群をじっくりと反芻して、ジョン・メイオールが牽引した英国ブルース・ロックの初期衝動に想いを馳せてみたい。 文=安東