ギタリストの磯貝一樹が、最新のワウ・ペダル11機種を試奏する本企画。
このページではFlattley Guitar PedalsのThe Flattley Wah “Oil Slick”を紹介しよう。
取材・文:鈴木伸明 撮影:八島崇
※本記事はギター・マガジン2025年2月号の「磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線〜ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選〜」の内容を転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。
Flattley Guitar Pedals
The Flattley Wah “Oil Slick”


イギリス発のハンドメイド・ブランドによるインパクト大のワウ
2016年にポール・フラットリーがイギリスで設立したハンドメイド・エフェクター・ブランド、フラットリー・ギター・ペダルズ。上質なアナログ・サウンドにこだわり、ドクロなどをモチーフにした個性的なルックスのモデルが多数ラインナップされている。
このワウ・ペダルも、伝統的なクライベイビー・スタイルの筐体に、モデル名の”Oil Slick”(油膜)が表わすように、油性ペンキを垂らしたようなインパクトのあるカラーリングが施されている。
底面にはLEDプレートが仕込まれており、エフェクト・オンの状態でケース下側が青く光るのも特徴だ。オン/オフのミスを防いでくれる利便さに加えて、ライブの演出として利用する手もありそうだ。



ISOGAI’s IMPRESSION

青く光るのがいい! トーンはミッドが強めでまろやか
見た目はマジでカッコいい。オンにすると青いLEDが下側全体で光るのがメチャいいです。
ステージでワウをオフにするのを忘れて、次の曲が始まってから慌てて踏むってのはよくあるんです。そういうミスがこのワウなら絶対ない。大事なポイントだと思います。
踏み心地はスタンダードなクライベイビー系に近いのかな。音色は、ハイがあまりなくてミッドに寄っている気がします。まろやかな音色。
ワウによっては、リア・ピックアップで弾いた時に耳に痛い場合もありますが、このワウはそういうことがなくて、ちょうどいい帯域でかかります。TS系の歪みが好きな人は気に入ると思います。
逆に、マーシャル系のパキッとするアンプやトレブリーな歪みに合わせるのもいいかも。ミッドが強いので、いい意味でうるさくなくて、歌うようなワウ・プレイをしたくなります。
Flattley Guitar Pedals
The Flattley Wah “Oil Slick”
【スペック】
●サイズ:250(D)×100(W)×70(H)mm
●重量:900g
●電源:9Vバッテリーor ACアダプター
●オン/オフ:LEDあり
【価格】
49,800円(税込)
【問い合わせ】
サウンドハウス https://www.soundhouse.co.jp/
磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線
- ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選
- Electro-Harmonix/Wailer Wah
- Flattley Guitar Pedals/The Flattley Wah “Oil Slick”
- G-LAB/WW-1 Wowee-wah
- Hotone/Wong Press
- Ibanez/TWP10
- Jim Dunlop/LN95 / LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAH
- Morley/20/20 Classic Switchless Wah
- Organic Sounds/Org wah
- VOX/Real McCoy Wah
- VOX/V846 Vintage Wah
- Xotic/XW-2-Metallic Blue
- G-LAB/TBWP
- Keyztone/WahouWah

ギター・マガジン2025年2月号
表紙/特集
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〜鬼才に宿るギタリストとしての遺伝子
2025年1月10日(金)発売