ギタリストの磯貝一樹が、最新のワウ・ペダル11機種を試奏する本企画。
このページではMorleyの20/20 Classic Switchless Wahを紹介しよう。
取材・文:鈴木伸明 撮影:八島崇
※本記事はギター・マガジン2025年2月号の「磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線〜ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選〜」の内容を転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。
Morley
20/20 Classic Switchless Wah


踏み込むとオン! 老舗ブランドのスタンダード・ワウの小型バージョン
1969年に米国ロサンゼルスで創業。革新的なエフェクターを開発してきたモーリーは、スイッチレスのワウ・シリーズで一気に名前を広めていった。
その仕組みは、踏み込んだだけでワウがかかり、足を離すとペダルが戻ってオフになるというもの。オン/オフの踏み込み動作を必要としない実用性の高さは、ライブ重視のプレイヤーに重宝されて、スティーヴ・ヴァイを始めとする多くのテクニカル系ギタリストが愛用中。
20/20 Classic Switchless Wahは、モーリーのワウの基礎となったモデルをコンパクト・サイズにした1台。
オプティカル・センサーによるギヤレス構造なので、劣化によるノイズの心配もない。
質の良いバッファーが内蔵されていて、フレッシュなトーンを生み出すことも人気のポイントだ。

ペダル・トップ部のロゴには蓄光素材が使われていて、暗いステージでの視認性もバッチリ。


ISOGAI’s IMPRESSION

音が良くて可変幅が大きいので、派手にかけるのに最適
モーリーはペダルの横にスイッチが付いているタイプを使ったことがあります。これはシンプルな仕様だけど、踏み込んでオンになるのは便利だと思います。
スタンダードなワウと比べて、奥まで踏み込める感じがあって、バネの力でペダルが戻るので、最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、使っていくとすぐに慣れるはず。
搭載されているバッファーのおかげだと思うんですが、パワー感があってすごく音がいい。スティーヴ・ヴァイなどのハードロック系のギタリストが好む理由がよくわかります。
ワウをかけるとブーストしたような感じで音が強くなる。ギター・ソロで派手にかける時なんかは最適でしょうね。
ワウの可変幅が大きいので、ソロの最後のロング・トーンにかけて、音色を大きく動かすなんてのいうのもすごく気持ちいい。
ペダルのロゴが蓄光になっているのも、暗いステージではすごく役に立ちます。
Morley
20/20 Classic Switchless Wah
【スペック】
●サイズ:177.8(D)×114.3(W)×69.9(H)mm
●重量:890g
●電源:9Vバッテリーor ACアダプター
●オン/オフ:LEDあり
【価格】
24,750円(税込)
【問い合わせ】
フックアップ https://hookup.co.jp/products/morley/
磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線
- ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選
- Electro-Harmonix/Wailer Wah
- Flattley Guitar Pedals/The Flattley Wah “Oil Slick”
- G-LAB/WW-1 Wowee-wah
- Hotone/Wong Press
- Ibanez/TWP10
- Jim Dunlop/LN95 / LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAH
- Morley/20/20 Classic Switchless Wah
- Organic Sounds/Org wah
- VOX/Real McCoy Wah
- VOX/V846 Vintage Wah
- Xotic/XW-2-Metallic Blue
- G-LAB/TBWP
- Keyztone/WahouWah

ギター・マガジン2025年2月号
表紙/特集
常田大希(King Gnu/MILLENNIUM PARADE)
〜鬼才に宿るギタリストとしての遺伝子
2025年1月10日(金)発売