ギタリストの磯貝一樹が、最新のワウ・ペダル11機種を試奏する本企画。
このページではIbanezのTWP10を紹介しよう。
取材・文:鈴木伸明 撮影:八島崇
※本記事はギター・マガジン2025年2月号の「磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線〜ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選〜」の内容を転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。
Ibanez
TWP10


2つのピークを設定できる革新的モデルが登場
小ぶりのサイズ感と個性的なトーン・ニュアンスにより、ファンク・ロック・ギタリストに熱烈なファンが多いアイバニーズのワウ・ペダル・シリーズ。
最新機種のTWP10は、“ツイン・ピークス・ワウ”と呼ばれる、低域と高域の2つのピークを設定できる画期的モデル。
インダクター回路を2個採用しており、スタンダードなワウと同様の高域のピークに加えて、低域側にもピークを設定可能。
モード・スイッチでハイとローの帯域を選択、ピークのバランスはツマミでコントロールできるので、直感的に好みのポイントを見つけ出せる。
これまでのワウ・シリーズと同様に、レベル・コントロール、LEDなどの実用面も充実。
歴史的名機と言われるWH10などのスタイルを受け継ぎながら、アルミ合金ダイキャスト・ボディによる耐久性の高さを実現している点もうれしい。



ISOGAI’s IMPRESSION

ローが元気! 自分の好きなワウ効果が作れますね
トーンのハイ/ローで帯域を切り替えて、バランスでピークをコントロールするようになっているんですが、自分の好きなようにワウの効果が作れます。あとちょっとハイが足りないとか、よく思うんですけど、そこを細かく設定できますね。
僕が使うならコントロールは12時ぐらいに設定して、ハイもローもしっかり出てくるワウ効果を狙うかな。
ローをブーストするとゲインも上がったような感じがして、気持ちいい。ローが元気に出るワウってあまりないんですよ。バンド・アンサブルで抜けてこない時はハイをブースト、ギター・ソロをとる時はローをブーストするとか細かく調整したい。
昔、緑色のWH10を使ったことがあって、このサイズ感も好きですね。VOXとかクライベイビーが好きな人にはちょっと小さいサイズだけど、すぐに慣れると思います。
音色を追い込めるのは素晴らしい。ムッチャ使える、アイバニーズすごい!
Ibanez
TWP10
【スペック】
●サイズ:202(D)×96(W)×60(H)mm
●重量:815g
●電源:9Vバッテリーor ACアダプター
●オン/オフ:LEDあり
【価格】
28,600円(税込)
【問い合わせ】
星野楽器販売 https://www.ibanez.com/jp/
磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線
- ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選
- Electro-Harmonix/Wailer Wah
- Flattley Guitar Pedals/The Flattley Wah “Oil Slick”
- G-LAB/WW-1 Wowee-wah
- Hotone/Wong Press
- Ibanez/TWP10
- Jim Dunlop/LN95 / LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAH
- Morley/20/20 Classic Switchless Wah
- Organic Sounds/Org wah
- VOX/Real McCoy Wah
- VOX/V846 Vintage Wah
- Xotic/XW-2-Metallic Blue
- G-LAB/TBWP
- Keyztone/WahouWah

ギター・マガジン2025年2月号
表紙/特集
常田大希(King Gnu/MILLENNIUM PARADE)
〜鬼才に宿るギタリストとしての遺伝子
2025年1月10日(金)発売