ギタリストの磯貝一樹が、最新のワウ・ペダル11機種を試奏する本企画。
このページではJim DunlopのLN95 / LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAHを紹介しよう。
取材・文:鈴木伸明 撮影:八島崇
※本記事はギター・マガジン2025年2月号の「磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線〜ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選〜」の内容を転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。
Jim Dunlop
LN95 / LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAH


ニューオリンズ・ファンクが産んだ名手のシグネチャー・ワウ
1960年代後半より活躍してきた、ニューオリンズを代表するファンク・バンド、ザ・ミーターズのギタリストであるレオ・ノセンテリのシグネチャー・ワウ。
エディ・ヴァン・ヘイレン、バディ・ガイなどの人気モデルをラインナップするクライベイビーのシグネチャー・シリーズに、ワウ使いの名手がついに登場した。
ニューオリンズの有名なカーニバル“マルディグラ”をモデル名に冠しており、パープルの土台、ゴールドのペダル、グリーンのトップ部と、ド派手なルックスだけでもテンションがあがる。
レオ・ノセンテリお得意の骨太なカッティングにマッチするように、ミッド・ローに膨らみを持たせたサウンド・バランスが特徴。
伝統のクライベイビーの扱いやすさは、ルーツ・ファンク好きのギタリストだけでなく、新時代のプレイヤーのイマジネーションも掻き立ててくれるだろう。



ISOGAI’s IMPRESSION

クリーン・トーンにしてメロウなフレーズでかけたくなる
これです、これ! 僕の中の理想的なワウのイメージはこういう感じ。ロー・ミッドがふくよかで、上品なかかり方がします。ハイの帯域にもクリアにワウがかかるのが特徴的だと思います。
BUDDAのワウも持っているんですが、ハイのかかり方に関しては少し似ているような気がしました。ノーマルのクライベイビーはもうちょっとガツンとかかるイメージですが、このペダルはトーンの変化していく感じがなめらかでクセがない。アンプをクリーン・トーンにして、メロウなフレーズでワウをかけたくなりますね。
リバーブとの相性もすごくいい。このワウだけではないけど、ディレイとワウ効果は相性がよくない場合もあるんですよ。リズムを刻むワウと、ディレイのテンポが重なるとトゥーマッチな効果になってしまうから。
これはエフェクターの乗りもいいし、ワウのお手本みたいなイメージです。
Jim Dunlop
LN95 / LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAH
【スペック】
●サイズ:250(D)×100(W)×63(H)mm
●重量:1700g
●電源:9Vバッテリーor ACアダプター
【価格】
40,700円(税込)
【問い合わせ】
モリダイラ楽器 TEL:03-3862-5041
磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線
- ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選
- Electro-Harmonix/Wailer Wah
- Flattley Guitar Pedals/The Flattley Wah “Oil Slick”
- G-LAB/WW-1 Wowee-wah
- Hotone/Wong Press
- Ibanez/TWP10
- Jim Dunlop/LN95 / LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAH
- Morley/20/20 Classic Switchless Wah
- Organic Sounds/Org wah
- VOX/Real McCoy Wah
- VOX/V846 Vintage Wah
- Xotic/XW-2-Metallic Blue
- G-LAB/TBWP
- Keyztone/WahouWah

ギター・マガジン2025年2月号
表紙/特集
常田大希(King Gnu/MILLENNIUM PARADE)
〜鬼才に宿るギタリストとしての遺伝子
2025年1月10日(金)発売