ギタリストの磯貝一樹が、最新のワウ・ペダル11機種を試奏する本企画。
このページではG-LABのWW-1 Wowee-wahを紹介しよう。
取材・文:鈴木伸明 撮影:八島崇
※本記事はギター・マガジン2025年2月号の「磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線〜ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選〜」の内容を転載したものです。
※価格は本誌掲載時のものです。
G-LAB
WW-1 Wowee-wah


感圧センサーにより足を乗せた瞬間にワウ効果が得られる
ポーランドの精密機器メーカーの楽器部門として知られるG-LAB。ロングセラーである、ワウ・ペダル専用パッドTBWPの技術を応用して、2008年に発売されて話題を集めたWW-1 Wowee-wahが復活。
最大のポイントは、足を乗せるとオンになる感圧式センサー機能。瞬間的にワウ・サウンドをプレイできるのは、ライブを主戦場にするプレイヤーにとってありがたい。
通常のワウ操作に慣れているギタリストのために、踏み込んでオン/オフを切り替えることも可能だ。
足先を上げて、最大にペダルが開いた状態でもワウ効果が残っている点もポイント。
ギヤ式ではなく光学式のため、トーンのカーブはなめらか。
音ヤセなしのトゥルー・バイパス設計に加えて、Q-factor、Bass、Deep、Volume スイッチにより、サウンドの微調整が可能。
BATTスイッチは、インプットにジャックを差していてもエフェクターをオフにでき、電池消耗を防ぐ。



ISOGAI’s IMPRESSION

一瞬でオン、踏み幅いっぱい使えている感じがいい
足の乗せてオンになるのは便利。LEDが切り変わるので、一瞬でオンになったことがわかります。
足を上げてペダルが最も開いた状態でもワウがオンになっているのがわかって、踏み幅いっぱいを使えている感じがいいです。
Qファクター、ベース、ディープで音色を調整できるようになっていますが、微妙なニュアンスで変化するので、ちょっとした調整に使う感じでしょうか。個人的にはQファクターだけローにして、ほかはハイにした音色が好きでした。ボリュームはブーストされる感じがあります。慣れてくると足先でもスイッチを入れられるようになりますね(笑)。
ペダルはギヤ式ではないということですが、踏み心地に違和感はないです。かかり具合も広すぎず、狭すぎず、マイルドな感じです。
ビンテージのワウではなく、モダンな感じを目指した扱いやすいモデルという印象を受けました。
G-LAB
WW-1 Wowee-wah
【スペック】
●サイズ:250(D)×99(W)×85(H)mm
●重量:1400g
●電源:9Vバッテリーor ACアダプター
●オン/オフ:LEDあり
【価格】
57,200円(税込)
【問い合わせ】
ノイベラックス http://www.neuvellaxe.com/
磯貝一樹が弾くワウ・ペダル最前線
- ネオソウルから王道ファンクまで使える現行モデル11選
- Electro-Harmonix/Wailer Wah
- Flattley Guitar Pedals/The Flattley Wah “Oil Slick”
- G-LAB/WW-1 Wowee-wah
- Hotone/Wong Press
- Ibanez/TWP10
- Jim Dunlop/LN95 / LEO NOCENTELLI CRY BABY MARDI GRAS WAH
- Morley/20/20 Classic Switchless Wah
- Organic Sounds/Org wah
- VOX/Real McCoy Wah
- VOX/V846 Vintage Wah
- Xotic/XW-2-Metallic Blue
- G-LAB/TBWP
- Keyztone/WahouWah

ギター・マガジン2025年2月号
表紙/特集
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〜鬼才に宿るギタリストとしての遺伝子
2025年1月10日(金)発売